しろくまステーション
□Secret Summer
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クーラーの消えた教室、
机に突っ伏しているごんのもとに、
真っ赤なランドセルを背負った元気な女の子がかけてきた。
「ごんーっ!かえろぉー!」
「きいちゃんげんきだね…」
「ん!!2人だよ?」
ごんの呼び方に、不満そうに頬をパンパンに膨らませている。
「…ひな?」
「いぇーい!」
「笑」
「ごんげんきない?
ひなこがげんきださせてあげる!!」
「げんきなくはないよ笑
ただ…あっづい…」
「それはわかるけどぉ…
でもあっついっていってもあついもんはあついよ!やめよ!!」
「さむい」
「ばかじゃん?笑」
「ひっど笑」
若干口の悪い女の子。
へばるごんを無理やり抱き起こして、外へと引っ張り出していった。