GIFT-N
□a banquet
2ページ/3ページ
「甘いもの?しょっぱいもの?何が良い?」
ガタッと立ち上がり、律がいるベッドに近づいてくる澪。
「ぁ、澪の大好きな駅前のケーキ屋のガトーショコラが良いか!」
「……律が良いな」
「だよなーって、へ?今なんて言った?」
「だから律が…良い」
澪の言葉を聞き、かぁああ!っと顔を赤くする律。
「ぁ、アタシってなんだよ澪〜冗談にしては無理があr…んっ!?」
両手を律の顔に添え、顔を近づける。
「んっ…ふんぅ……ふぁっ」
離れた二人の間に銀の糸がつむがれる。
「はぁ…はぁ……澪?」
酸素が足りないのか少し虚ろな目で澪を見る律。
「律、なんでも用意するって言ったけどその必要はないぞ」
再び顔を近づける。
「だって目の前にごちそうがあるんだもん」
「なっ!?」
今までで一番顔を真っ赤にして口をパクパクさせる律。
「な、な、ばっバカ澪〜!?」
「バカで結構。だって私は律バカだもん」
end?