GIFT-N
□a banquet
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「なあ、澪〜」
「なんだ?」
いつもの様に勝手に私の部屋に上がり込んできてベッドでごろごろしている律。
「ひ〜ま〜」
「私は勉強中で暇じゃない」
イスの背もたれに体重をかけながら振り返って答える。
「ぶぅ〜」
「おまえは小学生かっ」
つまんな〜い!と言いながらクッションを抱きしめて再びごろごろし始める律はなんだか猫みたいで可愛い
「これが終わったらかまってやるから大人しく待ってろ」
「はぁ〜い」
若干不満そうだが納得したような返事を返してくる律に笑みが零れる。
「(可愛い奴…本人の律に言ったら全力で否定してくるから言わないけど)」
クスッと律にバレない様に笑う。
「ぁ、なあ澪〜」
ごろごろするのをやめて、仰向けで見上げる様な状態で此方を見る律。
「なんだよーまだ終わらないぞ」
「いやいや、流石にそれはわかってるって!それより腹減らないか?」
「ぁ〜確かに。でも買い置きのお菓子は昨日律が食べちゃったからもうないぞ?」
「そっか…よしっ、じゃあ今日はこの律様が澪しゃんの食べたいものを用意してやるぞ!」
ピタッと手の動きを止める澪。