STORY

□ひゃくぱー
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「澪ー」

自分以外、誰もいない自室で幼なじみの名を口にする律。

「澪……澪、澪、澪〜」

返事が返ってくるはずがないのに何度も彼女の名前を口にする。

「会いたい…」

ほんの数時間前に別れたはずなのに今すぐ会いたくてたまらい

「…バカ澪」

本当にバカなのは自分だと分かっていながらもそう言わなければ気が済まず、クッションを抱きしめながら呟く。

「(最近どうにかしてる…)」

いつからだろうか、授業中、食事中、唯とふざけてる時、もしかしたら寝ている時も…
気付くといつも澪の事を考えてる

「澪ぉー…」

クッションに顔を埋め、また呼ぶ。

「この気持ちはいったいなんなんだぁあー!!」

わかってる、本当はわかってるけど…

「自覚しちゃ……ダメ…だ」

アタシの事だから自覚したらきっと…絶対止まらなくなる

「っ……」

ぎゅっ、と目を閉じて感情を抑える事に集中する。


〜〜♪〜〜♪


「っ、……おまえはエスパーかっ」

『澪』

今、アタシの思考を支配している張本人の名前が携帯のディスプレイに表示されている。

「はぁ……ピッ、澪、どうしたんだ?」



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