…― S T O R Y ―…
□胡蝶の夢<弐>
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「こいつは酷ぇ…!誰やウチの客をこんなにしやがって…!!」
店主や他の男娼達が集まっている。
そこに一人の男娼が駆けて来た。
「おい!誰か夭魔を見たか?…うわっ!!ひっでぇな…。」
「夭魔っ…!?
確かこの面は夭魔の常連だったはずやろ!?
夭魔おらへんて!?誰かはよ夭魔連れて来ぃや!!」
開店前の店は騒然としていて、みんなそこら中を走り回っては"夭魔"と叫びながら捜している。
夭魔は店で一番の売れっ子だったために、捜す店主もまさに血眼だ。
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