浮世綱渡り

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寝て起きたら自分の部屋だったというステキな展開を望みギリギリのところでアラームまで設定して眠りに付いたというのに、西洋御伽噺のお姫様のごとく爆睡する俺を起こしたのは某目隠しの忍者さんだった。


ちなみに目を隠しているのはある意味見慣れたあの兜ではなく昨日渡した俺の帽子だ。
起こす前に付け替えたのだろう。
律儀な奴め。




とにかく俺は本当にBASARAの世界に来てしまったらしい。



なんだよそれ、FF10か。

それともデジモンか、ゼロの使い魔か!!


非日常を望んだとはいえいくらなんでもこれはいきなりハードル高すぎだ神様。

よりによってモブは蚊トンボ以上の儚さでお亡くなりになっていくゲームの世界に超一般人の俺が来てしまうなんて世の中のなんと無情なことだろう。






せめて起こすのくらい可愛い女の子に起こしてもらいたかったぜ。





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