企画小説

□決戦はバレンタイン 0
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バレンタイン。

この単語を聞くと少しばかり特別な印象を受けるかもしれないが、断言しよう。


それは気の迷いにすぎん。

よく考えてもみろ。

バレンタインの企業戦略にのせられて告白する女がどこにいる。


一世代前ならありえたかもしれないがいまどきそんなサプライズをやらかすやつなんぞ滅多に存在しない。


はぐれメタルに遭遇する確立よりも低いぞ。

下手すりゃ都市伝説だ。

つまり口裂け女や人面犬と同じようなものである。


もしバレンタインにハート型のチョコとともに告白されたって奴がいたらそいつはもうそこで人生の8割の運を使い果たしたと思っていいだろう。


女同士で交換する友チョコなんていう風習がうっかりはやっちまったせいで男がチョコを貰えるとすれば女友達からの義理チョコか彼女からだけだ。


期待なんてするだけ無駄。
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