浮世綱渡り

□7。
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最後の希望の光を脆くも塗りつぶされて朝からナーバスになっている俺を不思議そうに小太郎が覗き込んだ。


・・・・・顔はいいんだけど、な。

ほら、根本的なもんが違うじゃん?

俺小太郎が女の子だったらめっちゃエンジョイしてたと思う。



なんともいえないような顔の俺を小太郎が心なし心配そうにしているのは目の錯覚だろうか。


「・・・おはよう」

安心させるように微笑むが小太郎に変化はない。

やっぱり気のせいだな。

うん。



今何時なのだろう。

結局昨日正確な時間が分からなかったからアラームは4時間後に設定した。

音量は最大にしたしバイブもスヌーズもつけているので聞き逃したということはないはずだ。
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