Sub novel
□愛してる
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━side 赤也━
俺の好きな人は、食べるのが大好きな赤毛の先輩。
本当に食うのが大好きで、俺より食い物の方が好きなんだろって思うくらい。
一回それをブン太先輩に言ったら、バカじゃねぇのって笑われた。
俺はどうせ食い物の方が好きって言うに決まってると思ってたけど、ブン太先輩は俺を抱きしめて、
『赤也の方が好きに決まってんだろぃ』
って言ってくれた。あまりブン太先輩の口から『好き』って言葉を聞かないから、泣きそうになるくらい嬉しかった。
それにこういう時のブン太先輩は、いつものお気楽な先輩とは違って本当にかっこいい。
俺だって同じ男なのに…何かずるい…。
それを知ってか知らずかブン太先輩は俺のこと可愛いって言ってくる。男が可愛いって言われてもなぁ…。
でも…
ブン太先輩に言われるのは嫌じゃない。むしろちょっと嬉しい。何か愛が伝わってくる感じ?
ブン太先輩は俺のこと好きなんだなって思える。
だから俺は、ブン太先輩に負けないくらいの愛を伝えようって思うんだ。
『ブン太先輩、愛してるよっ』
end.