Sub novel
□真田副部長の憂鬱
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「む、俺としたことが宿題を忘れるとは」
部活も終了し、家に帰ろうと校門を出たところで真田は部室のロッカーに宿題を忘れて来た事を思い出した。
このままでは宿題が出来ないので部室に取りに戻った。部室が見える場所まで来ると、まだ明かりが付いているのが分かった。
「…まだ誰か居るのか?俺が最後だと思ったが」
そう思いながら部室の扉を開ける。と…
「ぁっ…ブン太せんぱぃ…」
「赤也…ちょーかわい」
そこには甘い声を漏らす赤也とその首筋やら胸元を愛撫するブン太が居た。まさにこれからコトに及ぼうとしているところだ。
「きッ…貴様ら!!何をやっとるかぁッ!!!///」
真田には過激過ぎる光景のようで赤面しながら怒鳴りたてる。
「あ?真田まだいたのかよ」
そう言って再び赤也の首筋に唇を這わせた。
「んっ…だめっスよぉ…//」
「続けるなー!!///」
「あぁ?うるせーな、早く出てけよ。赤也が恥ずかしがって出来ねーだろ」
普通に考えたらここはブン太たちの方が折れるべきだが、ブン太には真田が邪魔者にしか思えないようで真田を睨みながら言った。
「なっ…何故俺が出てかなければな「いいから出てけよ!!」
物凄い形相で怒鳴られ、真田は逃げるように部室を後にした。
「あんな丸井を見たのは初めてだ………結局宿題を忘れてしまった(泣」
皇帝真田もこれでも中学生。いつも怒鳴っていたチームメイトに怒鳴られ、宿題を取りに戻りたいが丸井が怖くて戻れずグスンと泣きそうになりながら帰途についたのであった…。
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