恋 〜好き〜
貴方と初めて出会った頃、私はただ貴方の背中を見つめている事しか出来なかった。
澄んだ声で優しく話し掛けらる度、私の胸はうるさい位に高鳴り、ぎゅう、と締め付けられる。
これが恋と気付くまでそう時間はかからなかった。
ただ傍にいられるだけで、笑顔を見ていられるだけで良かった。
それだけで幸せだったのに…
私の心は欲張りで、もっと傍にいたい、もっと貴方の事が知りたい…という気持ちでいっぱいになる。
*
ある日、勇気を振り絞って伝えた想い。
それに応えてくれた時は涙が出る程嬉しかった。
頬を伝う涙を拭い、私の頭を優しく撫でてくれる大きな手が心地良くて…
ずっとこの人の傍にいたい。
支えてあげたい。
そう思った――――…
溢れる想い…
私は、貴方の事が好きです。
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