*ありきたりな僕らの日常*

□ありきたりな僕らの日常1
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「もしもし。」


「もしもし?手塚?」


「何だ。」


「外見て、外!!」


「………あ…。」


「雪だよ!」


「雪…だな…。」


「綺麗だね。」


「ああ、本当だな。」

「そんなに下らない事で電話して来るな!って怒られるかと思ったよ。」


「…俺は鬼か…?」


「んー…小悪魔、かな。」


「そんなに可愛らしい物じゃない。」


「ねえ、こーゆーのもいいね。」


「ああ。」


「静かだね。」


「雪は寒いけど暖かいな。」


「うん。」


「待ってろ。」


「ん?」

「今から行く。」


「外、寒いよ?」


「暖まりに行くんだ。」


「そう。じゃあカフェオレでも用意して待ってるよ。」


「ミルクは多めにしてくれ。」


「気を付けておいで?」

「子供じゃない。大丈夫だ。」


「……手塚が言わなかったら俺が会いに行こうと思ってたよ。」


「そうか。今回は俺の勝ちだな。」


「ふふ、そうだね。でも手塚が会いに来てくれるなら俺、負けっぱなしでいいや。」


「言ってろ。じゃあ、後で。」


「うん。」


END

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