貴方の夢…叶えます
□二人の共通点
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今日は、水曜日。
毎週、行われるお茶会の日です。
私、白崎ヒメノは、身仕度を整えて、和菓子を持ち十番隊隊舎へと向かいます。
十番隊隊舎へと着き、浮竹隊長の部屋へと向かう
スッ
障子を開けた
「浮竹隊長こんにちわ、今日も宜しくお願いします」
ヒメノは、一礼をして優しく笑った
「おぉ、今日も一番乗りだね。」
浮竹は、ヒメノを見つめて微笑んだ
「はい!本当にお茶会が楽しみで一番乗りで来てしまうんですよ。今回も現世で人気の和菓子を持ってきたので食べましょう」
「毎回すまないね、私が用意出来ればいいんだが……」
「いいえ、浮竹隊長は忙しい身なので気にしなくていいですよ?私も好きで持ってきてるんですから」
「気を遣わせてしまってすまないな」
「とんでもないっ!全然大丈夫ですから」
「そうか…有難う…」
「いいえ」
そして二人は笑った
和菓子をお皿にのせた
二人は正座をして向き合った
「では…」
浮竹は、お湯と抹茶を茶碗に入れ、茶筅で混ぜていく シャッ シャッ シャッ
(いつ見ても浮竹隊長のお茶を点てる姿は素敵…)
指とか長いし…私より細いかも
ヒメノは、じっと見つめる
いい匂いがする。独特な匂い。
部屋には生け花もあり、庭の桜の木も風情がある。
「…もう春ですね」
ふと声を出してしまった
それを驚いた顔で浮竹はヒメノを見つめた。そしてその後、クスリと笑った
「そうだな。暖かい風が心を和ませるよ」
そう言ってヒメノを見つめ笑った