未来部屋

□夢で逢えれば
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「ん」

差し出されたのは、花束。

「誕生日、おめでとう」

信じられなかった。オレは目を見開いてリボーンを見つめた。彼はそっけなく花束をオレの胸に押し付けてくる。
そしてオレは、両手が埋めつくされそうな量の赤いバラを受け取ったんだ。

「ありがとう」

ほんとに嬉しくて、声が震えた。

それからはまるで夢のようだった。

「今日のディナーは○×ホテルを貸し切った。さっさといくぞ」

リボーンの車に乗り込み、ホテルのレストランで食事。
ケーキのクリームがほっぺたにくっついていたみたいで、リボーンがそれを拭き取ってくれた。
そして備え付けのバーで2人で飲んだ。もちろんオレは牛乳、リボーンはエスプレッソを。
それから夜景の綺麗な部屋をとって、そこで2人でのんびり過ごした。
今日のリボーンはいつもと違う。
なんか優しくて、いつもより構ってくれる。
オレはそれが嬉しくて、ソファーに座るリボーンにちょっかいかけたりしたんだ。

そしたら優しくソファーにひっくり返されて、目の前にリボーンの顔があって…


ああ、ずっとこの時間が終わらなければいいのにな。
リボーンの顔を見上げながら思った。


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