少年兵ランドの戦い

□隔てられし意志
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「ラシャル…と言うと、旧市街地の出身なんですか?」


旧市街地は昔の文化が今だに根強い地方で名前も独特な発音が多かった。

『まあね…旧市街地はこの国の中でも異国みたいな場所だろう…実はそこの無口な男も旧市街地出身なんだ。そいつは洗脳施設であの青いドラゴンを撃った男なんだよ…そいつの名前は』
「レヘブ…レヘブ・ヤハ…名前くらいは自分で言わせろ、ラシャル…」

無口な男は口を開いた、その男はラシャルよりも年輩で、初老と言ったところか…だがその声、眼差しはどこか鋭くラシャルとは反対の印象を受けた。

「ランドと言ったな…お前は腕が良い…性格も、思想も全て良い…ただし戦場で生きたければあまり良いやつにはなるな…」


「あくまで非情になれと?」
ランドは少し不思議そうに聞き帰す。

「それもあるな…戦場って場所はな…良い奴から死んでいくんだ、悪い奴が最後に残る…世の中と一緒だ…」
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