02/24の日記

12:43
突発会話文。露仗
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どうもこんにちは。天村龍一です。
何でだか突発的に会話文投下します。(多分)人間露伴×狼男仗助。解説は後日!

「何をしているんだ。こっちへこいよ」
「それで隠れているつもりか?頭隠して尻隠さず――いや、君の場合は尻尾か」
「何とか言えよ。ぼく一人で演説してるみたいだろ」
『……見るなよ』
「何を?君のその、大きく裂けた口?せり出した爪?艶のある黒い尻尾?今生え始めているのは毛皮か?」
『やめろッてんだろ!!』
『見ないでくれ…こんな姿…早く、早く逃げてくれよ、露伴』
『こんな格好悪ィ…完全に狼になっちまえば、良いんだ。あんたを食っちまおうが、誰を食っちまおうが、構わねえ』
「良いのかい」
『それはけだものの誇りだ。でも、今は駄目だ。狼男はいけねえ。獣人なんて中途半端はみっともない』
「ふぅん。中々興味深い見解だね。モンスターのものの見方か」
『今は駄目だ……だから、露伴。今なら、まだ人間の思考をする今なら、《ヘブンズ・ドアー》が効くだろ。それで俺が動けないうちに康一や億泰と合流して、今夜さえ逃げ切れば元に戻る…』
「他を襲う可能性はないのかい」
『ない。露伴がいい。露伴を食いたい』
「…そいつは、光栄だね。けどな、仗助。ぼくは見たいんだよ。君が厭うその変化を、つぶさに、仔細漏らさず全て見たいのさ」
「ぼくは美しいものは好きだが、美しいから美しいものばかりじゃないんだぜ」
「混沌から沸き上がる美や、醜さの中の美、奇形の美だってあるのさ」
『……コレは、奇形っスか』
「そうだ」
『……あんたは、酷い。そうやって、じかん稼いで、おれがあんたを食べないようにって、がまんして、我慢して、抑えてるのをみて、たのしんでやがる』
『ひでえ。ろ伴。食いたいのに。すきだ。あんたは』
「だんだんと言葉が不明瞭になってきたな。犬歯が伸び過ぎてるのか、それとも舌が長過ぎるのか?」
「滑稽で、哀れだな。仗助」
「そしてそんな君の姿を、愛おしく思うよ」

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