悲恋


□もういらない
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あなたからの贈り物
プラチナダイヤの指輪
あの頃は私も若かったの

浮かれてただただ涙が出るほど
嬉しかったのを
覚えてる

だけどあなたの口から出た
オンナは私じゃなかった

そうもう好きな人がいるのね
私じゃない誰か

切ない指輪物語を
イチから教えてあげようか
もういらなくなった
指輪の輝きも泣いてるわ

ねぇ好きって言ってよ
あの子に言ったみたいに
私はずっと待っていた

切ない指輪は
もういらないわ

私にだけ囁いた
あの言葉は
嘘だった

そっと箱にしまった
指輪はもういらないの







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