僕たち結婚しました!

□微熱
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Donghae side


朝からヒョクの様子がおかしかった。
何度、連絡を入れても大丈夫だから心配せずに仕事しろって返ってきた。
でもやっぱり気になって、本当は夜中までかかるはずだったのに早く終わらせた。
マンションの下に着いて部屋がある階を見上げると、明かりがついていない。
何も連絡しないでどこかに行くはずもないし、寝てるだけなのかも。

そっと鍵を開けると靴はある。
リビングに入ると洗濯物がそのまま置いてある。
やっぱり何かあったんだな。
ソファーにはいないから寝室かな?

寝室に入って明かりを付けると眩しかったのか布団に顔を埋めた。
その布団を少しずらすと真っ赤な顔をしたヒョクが寝ていた。
しんどそうに呼吸してるのを見て、熱があったんだと分かった。
言ってくれればよかったのに。
でもきっと俺が心配するのが分かってるから言わなかったんだな。
心配ぐらいさせてよ。


『ヒョク、起きて』

『んっ…あ、おかえり』

『ただいま。ヒョク、しんどいなら言ってよ』

『ごめん、心配かけたくなかった』

『…俺は心配しちゃダメ?』

『いや、そういうわけじゃないけど…ごめんなさい』

『怒ってる訳じゃないから泣かないで。俺は頼って欲しかったよ?』

『ん、ごめん』

『ほら、泣いたら余計にしんどいでしょ?泣き止んで』


抱きしめながら流れてくる涙を拭うと、しばらくしてから落ち着いた。


『落ち着いた?』

『うん』

『ご飯食べた?』

『ううん、食べてない』

『もー、食べてねって言ったでしょ?


『…ごめんなさい』

あらら、また泣きそうになってる。
弱ってる時はすぐ泣くんだよな。
それはそれで可愛いから良いんだけどね。

『今なら食べられそう?』

『ちょっとだけなら』

『ん、ちょっと待っててね』


俺が部屋を出る時のヒョクの不安そうな顔、ほんとたまんない。
可愛すぎて我慢出来なくなるとこだった。

ストックしてたお粥を温めて戻るとまた布団に埋まってた。


『ヒョク、ちゃんと食べて薬飲もうね?』

『…くすり飲まなきゃダメ?』

『うん、ダメ。ヒョクが苦しむの見てられないからね』

『じゃあ頑張って飲むから、一緒に寝てくれる?』

『あー、もうヒョク!そんな可愛い事ばっか言っちゃダメだよ!俺めっちゃ我慢してるんだからね』

『…治ってからね///』

『よし、早く治そ!ちゃんと食べて』


それからいつもよりかは少なかったけど、お粥も食べてくれて薬もちゃんと飲んでくれた。
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