僕たち結婚しました!

□とうとう…
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Donghae side


仕事が終わるとヒョクが緊張していくのが目に見えた。
どんだけ意識すんだよって言うぐらい。
そろそろヒチョリヒョン来るかなーって思ってたらいつの間にか、トゥギヒョンのこと抱きしめてた。
普段あからさまなスキンシップはしないのにな。
皆に俺のだってアピールしたいんだろうな。
珍しい。よっぽどトゥギヒョンがヒョクのこと抱きしめたの気に食わなかったんだな。


『ヒョク、そろそろ行こう』

『あ、うん。行くか』

『おい、ドンヘ。ウニョガのことちゃんとフォローしてやれよ』

『もちろん!ヒョク、そんな顔しないで。大丈夫だから』

『ウニョガ、もう1回抱きしめてあげようか?』

『やー、ジョンス!お前は堂々と浮気しようとすんな!俺達も早く帰んぞ』

『ふふ、本当に抱きしめたらヒチョラ拗ねちゃうから先に帰るね』

『ウニョガ頑張れよ』

『うん、ヒョン達ありがとう』


それからヒチョリヒョンは見せつけるようにトゥギヒョンの肩を抱いて出ていった。


『珍しいね、ヒョン達がスキンシップしてるの』

『ヒョクのせいじゃない?』

『えー、俺?そんなにダメだった?』

『ああ見えてヒチョリヒョンかなりのヤキモチ妬きさんだからね』

『…トゥギヒョンに悪いことしちゃったな』

『ほら、オンマ達待ってるから行くよ』


残ってた何人かに声をかけながら楽屋を出た。
ヒョクは車に乗る時にはガチガチに固まってた。
ある意味こんな光景レアかも。
普段こんな緊張することもないのに。
しかも初めて会う訳でもないのに。
やっぱり恋人って紹介されるのって緊張するのか。
ヒョクの実家に通ってた時はここまで緊張しなかったけどな。
なんなら初めて愛し合った時より緊張してる気がする。

ガチガチに固まってるヒョクの手を握ると、涙目のヒョクと目が合った。

『どうしたの?』

『…心臓が爆発しそう』

『それは俺が困るな』

『…はぁ。反対されないって分かっててもこんなに緊張するもんなんだな』

『初めて愛し合った時より緊張してない?』

『ばか///それは違うよ///』

『ふふ、そうなんだ。良かった』

『当たり前だろ///……なぁ、後でギュッてして』

『ヒョクが甘えるなんて珍しいね』

『抱きしめてもらったら、ちょっとは緊張解けるかなって///嫌ならいいよ』

『ふふ、嫌なわけないでしょ。着いてからね』

『…ありがと』


途中で手土産買うためにデパートに寄って、とうとう実家の駐車場に着いた。
やっぱりまだ固まったままのヒョクを引き寄せて抱きしめる。
おでこ、瞼、鼻、頬にキスを落としていくとだんだん体の力が抜けてきた。

『…ここにはしてくんないの?』

そう言いながらヒョクは自分の唇を指した。

『ふふ、ヒョク大好きだよ。愛してる』
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