僕たち結婚しました!

□切なくて甘い
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Donghae side


目が覚めると体が重かった。
それに頭も痛い。
今日はダンスの練習があるのに…
行かない訳にはいかないし、バレないようにしないと…
みんなに迷惑だけはかけたくない。

結局、時間ギリギリまで動けずご飯も食べれなかった。
フラフラして、歩くのもやっとだった。
スタジオに着いてからはあくまでもいつも通りに振舞った。

2曲目が終わるあたりから汗が止まらなくなって、いつもより息が上がった。
さすがにおかしいと思ったのかキュヒョナが声を掛けてきた。


『ヒョン、体調悪いんですか?』

『…ううん、大丈夫。』

『…無理しないでくださいね』

『ありがとう』

それから3曲目の途中で意識を手放した。

『ヒョン!!しっかりしてください』

『ドンヘ!大丈夫か?』

『早く救急車呼んで!』





目が覚めると白い天井が見えた。
自分の家じゃないし、練習してたはず…


『ドンヘ!ドンヘ!』

『…ヒョク』

声のした方を見るとヒョクがいた。

『っお前!いつから体調悪かったんだよ』

『んー、朝からかな』

『嘘つけ!本当はもっと前からだろ!?栄養失調と睡眠不足って何だよ』

『…ごめんなさい』

『いや、謝らなくてもいいけど…ご飯食べられないのか?』

『…うん。食べても吐いちゃうから』

『そっか。何か悩みでもあるのか?』

『…ううん、ないよ。それより他のメンバーは?』

『ああ、今トゥギヒョンが手続きしに行ってる。他のメンバーは練習続けてるよ』

『そうなんだ。ヒョクは戻らなくていいの?』

『そうだな、そろそろ戻るよ』

『うん、心配かけてごめんね』

『おう、無理すんなよ』

『ありがとう』


ヒョクがいるなんて思ってもなかった。
心配かけて悪かったなと思ったけど、心配してくれるのは嬉しかった。


『ドンヘ、目が覚めた?』

『うん、トゥギヒョンごめんなさい』

『いつから体調悪かったの?』

『ずっと前から…』

『気付いてあげられなくてごめんね。何か悩んでるの?』

『…もう限界なんだ。どうしたらいいか分からない…』

『…ヒョクのことだよね?』

『トゥギヒョン知ってたの!?』

『きっと気付いてないのはヒョクだけだよ』

『俺ってそんなにわかりやすい?』

『分かりやすいよ、凄くね』

『そっか…必要以上に一緒にいるのが辛くて避けてたんだけど、それも辛くて…』

『そうだね。俺も片思いの時は辛かったな』

『良かったね。ちゃんとヒチョリヒョンに届いて』

『ふふ、本当に良かった。ねぇドンヘ。しばらく家に住まない?』
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