僕たち結婚しました!

□嫉妬
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EUNHYUK side


それはよく晴れたオフの日の事だった。
久しぶりに休みが重なって、ソファーでゆっくりした時間を過ごしていた。

インターホンが鳴ってドンヘが出てくれた所まではよかった。
リビングに戻ってきたドンヘを見ると腰に何かが巻きついていた。


『え、何それ』

『玄関開けた瞬間に抱きつかれちゃって…。ほら、ベッキョナ離れて』

『…嫌です』

『ベッキョナか』

『ねぇ、いきなりどうしたの?何かあった?』

『………家出してきたの…』

『何で家出したの?って言うか誰かと住んでんの?』

『………めちゃくちゃムカつく彼氏と』

『ベク彼氏いたの!?』

『失礼なヒョンだな。彼氏ぐらいいるよ!……今日で3年だったのに…』

『分かった!記念日を忘れられてて怒ってるんだな!?』

『そうだよ!何の日だっけ?って言ったんだよ!?もう知らない!今日は帰らない』


記念日忘れられて家出したのは分かった。
けど何で俺たちのとこなんだよ!?
ってかさっきから抱きついたままなんだけど。
ドンヘもドンヘでソファーに座らせるとか無いわけ!?
よく堂々とそのままで居られるよな。


『事情は分かったけどさ、何でうちなの?他にも行くとこいっぱいあんだろ』

『んー、案外ここが1番見つかりにくいかなって』

『まぁ俺はいいけど……。ヒョクもいい?』


本当は嫌だよ?
せっかくのオフを邪魔すんなって思うし、ドンヘにベタベタしてるし。
でもさ、後輩だしドンヘの困ってる顔見たら許すしかないじゃん。


『……俺もいいよ』

『わーい、ヒョンたちありがとう!』

『よかったな、ベク』

『で、本当に帰んないの?』

『うん、明日そのまま仕事行けるように荷物も持ってきたし!』


いや、威張るとこじゃないけどね。
最初から泊まる気満々で来てんじゃねぇかよ。
甘えるのが上手いと言うか何というか。


『そうなんだ。………俺ちょっと買い物行ってくるわ』

『ヒョク、俺も行くよ?』

『いや、お前は残ってベクの相手してやれ。お客さん1人になんて出来ないだろ』

『それもそうか。ごめんね、ヒョクありがとう。気をつけて行くんだよ?』

『俺は子供か!』

『ヒョン行ってらっしゃい』

『……おう。行ってきます』


なーにが行ってらっしゃいだよ!
ドンヘに抱きついたまま言う神経が分からねぇ。
結婚式にも来てたくせに…。
俺たちの関係分かっててあんなことするか!?
あー、無性にイライラする。
ドンヘもドンヘだ!ばーーーか!!!
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