僕たち結婚しました!

□別れ
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KYUHYUN side


いい匂いがして意識が浮上した。
目を開けると近すぎるぐらいの距離にヒチョルヒョンの顔があってびっくりした。
慌てて離れようとしたけど、腰にがっつり巻き付かれていて離れられなかった。
仕方ないからそっと腕を解いて、ヒチョルヒョンから抜け出した。
リビングのドアを開けるとトゥギヒョンが朝食を作ってくれていた。
何となく甘えたくなって、危険な物を持っていないか確認してから抱きついた。


『うわっ!びっくりした!キュヒョナ、おはよ』

『ん、おはよ』

『よく眠れた?』

『おかげさまで。でもまだねむたいです』

『じゃあヒチョルまだ起きてこないだろうし、ソファーで二度寝する?』

『…トゥギヒョンも?』

『んー、俺は眠たくないから膝枕してあげる』


トゥギヒョンはそう言って俺の手を引いてソファーに向かった。


『ほら、おいで』

『…いいんですか?』

『うん、いいよ』

『…あの…やっぱり何でもないです』

『こら!遠慮しないの!思ったことは何でも言う!』

『じゃあ…抱きついてもいいですか?』

『キュヒョナ可愛い!!頭も撫でてあげる!』

『可愛くないです///』

『ふふ、おやすみ』


トゥギヒョンの手は魔法の手だと思う。
オンマのようなアッパのような。
ヒョンまでいなくなったら本当に生きていけないと思う。
2人の邪魔して悪いなとは思うけど。
でも今はもう少しだけ甘やかせてほしい。
ヒチョルヒョンごめんね。


次に目が覚めるとヒチョルヒョンがトゥギヒョンにもたれかかって話してた。
ふふ、やっぱり2人ってお似合いだな。


『…ヒョン、膝枕ありがとうございました』

『どういたしまして!素直なキュヒョナもいいね』

『…いつも素直になれなくてごめんなさい』

『やー!なんだよ、気持ち悪ぃなぁ。別に責めてねぇよ』

『そうだよ、そこは素直にありがとう。でいいんだよ?』

『…はい』

『よし、キュヒョナも起きた事だし朝ごはん食べよっか』


それから遅めの朝ごはんを食べて、片付けはさせてもらった。


『ヒョン、そろそろ帰ります。ありがとうございました』

『もう帰るの?』

『はい、いつまでも邪魔する訳にはいかないんで』

『邪魔だなんて』

『そうだぞ、遠慮すんなよ?』

『はい、でも本当に大丈夫なんで。ありがとうございました』


ちょっと寂しそうにされたし、俺もちょっと寂しいけど…。
しっかり前向かなきゃね。
もう少しだけ皆に迷惑かけるかもしれないけど、頑張るから。
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