僕たち結婚しました!

□切なくて甘い
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Donghae side



初めてヒョクに会ったのはまだ寒い冬だった。
練習を見て一目惚れした。
かっこよく踊ってるのに凄く綺麗だった。
それに笑った顔が凄く可愛かった。
話してみると同い年で仲良くなるまで時間はかからなかった。

仲良くなってからはほとんどの時間を一緒に過ごした。
ただ一緒に過ごす時間が多くなった分、好きだと思う気持ちも大きくなっていった。
一方通行の恋が辛くなった。
でも好きだと告げることは出来ず、そばに居ることしかできなかった。


『ドンヘヒョン、大丈夫ですか?』

『キュヒョナ…ちょっと辛いかな』

キュヒョナは俺がヒョクのことを好きだと知ってる唯一の人。

『そんなに辛いなら俺にしとけばいいじゃないですか』

『それは出来ない。どんなに考えてもヒョクしか好きになれない。それにキュヒョナにもシウォナがいるじゃん』

『…そういう対象には見てないです』

『お似合いだと思うけどな』

『今のところはないですね』

『そっか…伝えられないのって辛いね』

『…ヒョクヒョンは鈍感だからきっと気付きもしないですよ』

『ふふ、そうかもね。いっその事女の子だったら良かったのに…』

『ヒョン、話ならいつでも聞きますからね』

『ん、ありがと。じゃあまた明日』

『お疲れ様でした』


ちょっとずつだけどヒョクとの間に距離が出来てきたように思う。
俺が避けちゃってるのが原因だけどね。
だっていつもみたいに隣で可愛い顔で笑いかけられたら、うっかり好きだって言っちゃいそうで…
断られたら一緒に活動も出来なくなっちゃう。
2人きりになるのも凄く怖い。
必要以上に一緒にいることが無くなった俺たちに不仲説まで出始めた。
仲が悪くなった訳ではない、そばに居たいのに…

ヒョクが俺の事を恋愛対象として見てないことなんて分かりきってる。
今まで彼女だっていた。
でもやっぱり好きな人の恋愛対象にすらならないって凄く辛い。
何とか耐えてきたけどもう限界かな…

ご飯だって喉を通らなくなってきたし、あんまり眠れない。
自分でも痩せてきてるのは分かってる。
でもどうしようもないんだ。
俺の気持ちなんて知らないヒョクは嬉しそうに惚気けてくる。
その度に心は引き裂かれていった

誰か助けて……
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