鳳長太郎(腐)

□カーテン
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「いいか、必ずティッシュを置いておけよ」
「はい」

といっても対して難しいことではない。長太郎は半起ちといった感じで、後ろに回った俺が掴んで上下するとみるみる硬くなっていった。
「宍戸さん、これは?」
「勃起だな。女の穴に挿れるために上向くんだよ」
「そうなんですね」
自分で言っておきながら、長太郎が女に挿れる?長太郎に彼女が出来る?と勝手に想像してなんかムカついてきた。気がつくとかなりの勢いで長太郎のそれを扱いていた。
「くっ!宍戸さん、身体がなんか変です、やめましょぉ?」
「だめだ長太郎、そのままだ」
長太郎に自慰を教えてやるつもりが、気がつくと夢中で俺が扱いていた。
「宍戸しゃん、さっきから身体がぁ」
振り返って俺を見つめる長太郎の目は潤んで、涙が滲んでいた。
長太郎は無意識に前後に腰を動かし始め、ベッドがきしきしと音を立てる。
やべぇ、エロい。
「はぁ、はぁ、だめです宍戸しゃん、大石さんと菊丸さんが来ちゃいますっ!」
「へっ、長太郎の恥ずかしい姿見られちまうぜ」
「そんなぁ、嫌ですぅ」
「心配すんな、カーテンが閉まってんだろ?」
「…!!宍戸しゃん!」
「なんだ、長太郎?」
「なんか身体の奥からぁ!」
「よし、ティッシュを用意しろ」
「はぁ、はぁ、宍戸しゃん…!」
「長太郎?」
「なんだか怖いです、俺大丈夫でしょうか」
確かに初めて射精まで上り詰めるときは、これ以上すると死んでしまいそうな恐怖があったっけ。
「はぅっ」
俺は膝立ちになって左手で長太郎の背中にしがみつき、長太郎の右肩側からキスをした。
「ししどしゃ…」
長太郎も夢中でそれに応えてくる。
はぁ、はぁとお互いの息遣いがカーテンの内側に響く。
俺の汗か長太郎の唾液か分からないのものが手にかかる。
「くはぁっ!」
いきなり長太郎の唇から力が抜けたと思うと、長太郎が両手で被せていたテッシュに生温かいものがぶちまけられた。

長太郎も俺も、肩で息をしながら体制を崩した。長太郎が萎えたのをティッシュで拭き終えると、くしゃくしゃと髪を撫でた。
「長太郎、よく頑張ったな。溜まるといけねぇから、また出せよ」
「あの、宍戸さん」
「なんだ?」
「またここで、その、しませんか?」
「いいぜ。カーテン便利だしな」
「宍戸さん、あの」
「今度はどうした?」
「俺、これからも宍戸さんと一緒にいていいですか」
「なんだよ、まだ気にしてたのかよ。あれは俺が抜くためにだな…」
「違うんです。俺、宍戸さんのことが好きだから」
「長太郎…」
「宍戸さんが俺のこと、どう思ってても構わないです」
「長太郎、俺も…」
「えっ」
「とりあえず寝ようぜ」
というのも束の間、俺と長太郎はそのままベッドの1段目で寝てしまった。
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