とある暗部の恋物語
□狩矢の真実
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とあるビル、屋上・・・
「ククク・・・『スクール』のガキ共が行動を起こすまで後四日・・・それまでは俺も好きなようにやらせてもらうとするか・・・ククク・・・」
その頃、夕日が落ち、夜の闇に沈みつつある『学園都市』を見下ろしながら、ベールは不敵な笑みを浮かべながらそう言った。
柵川中学女子寮前・・・
キキィッ!!
「おしっ、寮に着いたぞ。」
「すいません。態々送ってもらっちゃって・・・」
初春と共に車で送ってくれた浜面に対し、佐天は改めてそう言う。
「別に気にすることねぇよ。ただ、今日、聞いた俺達や村城の話は・・・」
「はい。絶対、口外はしません。ねっ。初春。」
「そうですね。万が一、こちら(風紀委員)に捕捉されそうな時は何とか対処しますね。」
「それは助かる。じゃっ。」
ブロロロ・・・ッ!!
そうして浜面の運転する車は走り去っていく。
「うぅ〜んっ!!今日は色々とあったし、早くお風呂に入って寝よっ!!」
「ですね。」
佐天と初春はそう言いながら寮へと入っていく。
「ククク・・・次の玩具はあいつにするか・・・」
そんな佐天を遠くのビルの屋上から見下ろしながら、ベールは不敵な笑みを浮かべながらそう言った。