とある暗部の恋物語
□狩矢の真実
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「んで、スマッシュについてなんだが・・・あれは元々は俺のいた世界で見つかった、ネビュラガスに秘められた可能性の一つだ。」
そんな九人の反応を余所に狩矢は続けてスマッシュのことについて、説明する。
「?ネビュラガス?」
「確か最近、『学園都市』付近で発見された未知のガスですよね。」
「なにそれ!?私、気になります!!」キラキラ
ネビュラガスのことについて、美琴が首を傾げ、初春がネットで見た程度の情報を口にするなか、佐天は目を輝かせながらそう言う。
「・・・ネビュラガスは人間が手を出して良いもんじゃねぇ・・・あれは言うなれば、『パンドラの箱』だ・・・」
「?パンドラの箱?」
「どういう意味な訳?」
が、真剣な表情でそう言う狩矢の言葉に佐天は首を傾げ、フレンダも首を傾げながらそう尋ねる。
「言葉通りの意味さ。あのガスは吸い込んだ人間のハザードレベルが限りなく低ければ消滅させる、高くても大抵は怪人、スマッシュに変貌させる上に消滅するリスクも負わせる『悪魔のガス』だ。」
「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」
対する狩矢が口にしたネビュラガスの危険性について、フレンダ達は驚愕の表情を浮かべた。