とある暗部の恋物語
□狩矢の真実
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「ーーーっていうことがあったの。」
「はぁぁぁぁ、噂にあった『同じ顔の少女が同じ時間、複数の場所で目撃される』っていうのは御坂さんの妹達のことだったんだ・・・」
「むぅ・・・私の情報収集もまだまだですね・・・」
「本当にごめんね。二人とも。こんな大事なこと、黙ってて・・・」
「こいつはおまえ達に心配と迷惑をかけたくなかったんだ。それはわかってやって欲しい。」
美琴の『絶対能力進化計画』についての説明を聞いた後、そう言う佐天と初春に対し、美琴は改めてそう謝罪し、当麻は美琴を弁護するようにそう言う。
「そうですね、御坂さんは優しいですもんね。まぁ、少しは頼ってほしいとは思いますけど。」
「あの・・・白井さんはこのことは・・・」
「黒子はまだ知らないわ。でも、こうなった以上、きちんと話さなきゃとは思っている。」
そんな当麻に佐天が苦笑いしながらそう言うなか、そう尋ねる初春に対し、美琴は真剣な表情でそう言う。
「じゃあ、御坂さんが白井さんに話すまでは私達も黙ってます。」
「・・・ありがとうね。二人とも・・・」
「いえいえ・・・」
「御坂さんには毎回、助けられてますから。」
「良い友達だな。御坂。」
「・・・うん・・・」
笑顔でそう言う初春と佐天を見ながらそう言う当麻に対し、美琴はホッとした表情でそう言った。