とある暗部の恋物語
□狩矢の真実
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「さてと、暗部についての説明も済んだところで村城。話してもらうわよ。あのスマッシュっていう怪人について・・・」
その後、そう言う麦野を始めとする九人は真剣な表情で狩矢の方を見る。
「・・・その前に俺のことについても話さなきゃならねぇな・・・面倒くせぇけど・・・」
対する狩矢は頭を掻きながらそう言う。
「麦野。俺のことは絹旗や滝壺のように『置き去り(チャイルドエラー)』だって上から聞いているだろうが、それは真実じゃねぇ・・・」
「はぁ?」
「・・・おまえら、平行世界って知ってるか?」
「?平行世界?」
「平行世界というと今、いる現実とは別の現実が存在するという超アレのことですか。」
「あぁ、その平行世界だ。」
「その平行世界とあんたとあのスマッシュっていう怪人とどう関係がある訳?」
平行世界と狩矢、スマッシュの関係性について、フレンダは首を傾げながらそう尋ねる。
「関係は大有りだ。何せ俺自身がその平行世界からこの世界に迷い込んじまった人間だからな。」
「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」
そう言う狩矢の言葉に九人は驚愕の表情を浮かべた。