希望の異世界奮闘記〜妖怪の国の変〜

□それぞれの希望
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「・・・今回、『妖怪の国』で起きている騒動を仕組んだサイキックの術者の背後に『Xマジンラー』が絡んでいるみたいなのよ・・・」

「「「!?」」」

対する紫が言ったその言葉にノゾミ、阿号、にとりの三人は動揺しながらそう反応する。

「術者の方はサイキックに操られずに済んだ夜見っていう半妖の子やその子が別世界の『幻想卿』から連れてきた助っ人の子達がどうにかするだろうけど・・・」

「なるほど・・・『Xマジンラー』が貸し与えているであろう怪人達を倒せる戦力が必要だという訳だな・・・」

「そういうこと。そこであなた達三人と私の方で用意した助っ人二人の五人に『Xマジンラー』の怪人達と戦う戦力として行って欲しいのよ。」

「?二人の助っ人?」

真剣な表情でそう尋ねる阿号にそう答える紫が言った『二人の助っ人』という単語に対し、ノゾミは首を傾げながらそう言う。

「彼女達のことよ・・・」

クパァ

「チカ!!」

「やぁ〜ん♪」

対する紫がそう言った瞬間、近くにスキマが現れ、そこから九本の狐の尻尾と耳を持った金髪の幼女と狸の耳と尻尾を持った紫髪の幼女が出てくる。

「?紫さん。」

「その二人は誰だ?」

そんな二人を見た瞬間、にとりと阿号がそう紫に尋ねる。

「はじめまして!!私は異世界、『アクエリアス』の稲荷神の大妖狐、エリーチカ!!」

「うちはその補佐の妖狸のノンや!!よろしくなぁ♪」

そんな二人とノゾミに対し、金髪の幼女、エリーチカと紫髪の幼女、ノンがそう自己紹介をする。

こうしてノゾミ、阿号、にとり、エリーチカ、ノンの五人も『Xマジンラー』を追って、『妖怪の国』に向かうことになった。
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