唐沢(長篇)

□5.
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それからパフェを食べて、喫茶店を出た。

「ご馳走様でした。」

副会長にお礼を言うと、

「いいえ。名前さんとても美味しそうに召し上がられるので、こちら側も嬉しいです。」

と言われ、私はいったいどんな顔をしてご飯を食べているのだろうと気になった。

「いつもああいう顔してればいいのにな。」

とモトハルが言うものだから、
どんな顔かやってみてよ、と頼むと

「こんな顔。」

と言い、私の真似をしてみせた。

なにそれ、と私は笑いながら言った。なぜなら、目が輝いていて、幸せに満ちた顔をしていたからだ。

本当に私そんな顔してご飯食べてるの?と聞くと、
今度写真撮って見せてやるよとモトハルが言った。

「いや、写真は許さないから。」

と言うと、モトハルが少し、
やばい。
という顔した。

「もう既に撮ってたりしないよね?」

と疑いをかけた。

撮ってたら許さないから。と、ちょっと喧嘩気味になったところで、

「まじで冗談で言っただけだって!」

とガチで返すモトハル。

すると何やら会長と副会長が携帯をいじりはじめた。

すると2人一斉に携帯の画面を私に見せる。





「私の写真じゃねーか!」


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