あのグループの人の弟に…………
□7話
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4回戦と準々決勝を勝ち上がり今度は準決勝だ!!
今日は3番レフトでスタメンだ。
だが、7回裏
俺達の攻撃で
スコアは7-6の1点差で負けていた。
ここで、回ってきたのは俺。
ツーストライクに追い込まれて。
『ふっ!!』ブォンっ!!
「ストライクっ!!ゲームセット!!」
俺達は敗戦した。
みんなは泣いたりしていた。
でも、俺は泣かなかった。
それがエースとしての責任だと思ったから。
『(あ〜あ美波姉、ごめん、負けてしまったよ。約束、はたせなかったよ…………)』
バスでもホテルでも涙を見せなかった龍斗
そして、家へと帰ると。
美波「おかえりー!!乃木坂46受かったよ!!」
『そ、そうなんだ!!おめでとう!!』
美波「う、うん!!(なんかおかしい)」
美波「どうだったの?全国大会」
『ごめん…………負けちゃった』
美波「え……」
『約束守れなかったごめん』
俺はそう言って上へと上がった。
***梅澤美波
『約束守れなかったごめん』
そう言って上に上がる龍斗
ねぇ、そんな悲しい顔しないでよ。
いつもは頼られて、私でさえ、龍斗に甘えたり、相談に乗ってもらったりしてもらったりもある。
なんでも溜め込まないでよ。
いつも通りに笑ってよ、優しく微笑んでよ。そういう姿が私は大好きなんだよ?
私は龍斗の部屋に向かう
コンコン
『はーい』
どうしたんだろ、美波姉珍しいな
美波「ねぇ、龍斗」
『ど、どうしたの?(いつもの美波姉と雰囲気がちがう?)』
いつもは甘えてきたり、抱きついてきたりするのに。今はそういう雰囲気じゃない。
美波「なんで、そんなに溜め込むの?」
『え?』
美波「確かに、今日は負けたかもしれない。けど、惜しかったじゃん、それに、夏があるんでしょ?」
『だって、、俺がもっと抑えていれば』
初めて涙を流した俺…………
美波「龍斗…………」
美波姉は俺をそっと抱きしめてきた。
美波「確かにそうだけど、誰もそんなこと言ってないでしょ?誰もが認めてるんだよ龍斗のこと。立ち上がって?いつも通りに優しく微笑んでよ私の大好きな龍斗に戻ってよ」
『う、ゔぅぁぁぁん、ぐやしがった』
美波「うん、」
『ぐやじぃよぉーーー』
美波「頑張ったね、よく頑張ったよ」
俺は美波姉に初めて甘えた気がした。
ありがとう美波姉…………これからもよろしくね?
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