あのグループの人の弟に…………

□5話
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今日は2回戦だ!!

俺は朝早く起きてホテルのすぐそこにある公園で軽くランニングと素振りをする。
これが俺の日課だ。


「なんだ、龍斗も来てたんだな」

『あ、愛斗!!』

「おはよう」

『おはよう〜昨日はナイバッチだったな』

「まぁ、先制点を早くあげたかったからな」

『あれは本当に助かったよ』

「今日も勝つぞ!!」

『当たり前だ!!』

俺と愛斗はそう意気込み数回素振りをしてからホテルへと戻った。


監督「今日のスタメンを発表する!!」


今日は3番レフトで俺は出る。

さて!!今日も勝つぞ!!






今日の相手は宮城のチームらしい。
相手の投手は恐らく変化球を中心に使ってくるだろうと監督から言われた。


「確かに、変化球中心の投手らしいな」

『だね、ストレートは釣り玉もしくはストライクを取りに行く時だけだろうな』

「たしかにな、カーブの変化量がエグイなあれが決め球だろうな」

俺と海斗と愛斗は相手の投手を観察しながら話していた。


「集合!!」

「例!!」

「お願いしますっ!!」


今日は先行だ。

試合は初回から動いた。

1番がライト前にヒットを打ちさらに盗塁をして2番がヒットで続き。

龍斗に回ってきた。


『(さぁ〜て初球から狙っていきますか。)』


カキンッ!!

ストレートを思いっきり引っ張る

レフト方向へと伸びていきボールはそのままスタンドへと入った。

俺は拳を突き上げた


ベンチに戻ると先輩からめちゃくちゃ叩かれた。


海斗が話しかけてきた。

「凄いな、狙ったのか?」

『まぁね、先輩は足が速いから絶対にストレート来るなと思ってたんだ』

「なるほどな」

カキンッ!

『うわぁ〜これは行ったな‪w』

「たしかにな‪w」

俺達の目線の先には愛斗がフルスイングをして、ホームラン打ちダイヤモンドをゆっくりと走っていた。


『ナイバッチ‪w』

俺は愛斗に褒めに行くと

「めちゃくちゃ甘いスライダーが来た‪w」

『結構飛んだよな』

「まぁな‪w」

これで4-0

だが、これでは終わらなかった。

宮城のチームが怒涛の追い上げでなんと逆転されてしまった。


逆転された裏の攻撃では粘りを見せる俺達の。
1番はなんとか粘って四死球
それに続いてヒットを打ち。
3番の俺に回ってきた。


美波「龍斗!!頑張れ!!ここでホームラン!!」


『(めちゃくちゃ聞こえるよ‪w‪w)』

ここで、

守備の交代をお知らせします。


ピッチャー〜〜君に変わりまして〜〜君ピッチャー〜〜君

ここで相手はエースを投入してきたのだ。


『(ここでエースか球はさっきの人よりは速いな…………ストレート1本に絞るか…………)』

投球練習が終わりバッターボックスに入る。

一球目と2球目は変化球で見逃してボール。
3球目はアウトコースのボール球に手を出してストライク。

そして、なんとか粘って

2-2に持ち込んだ。

『(さて、もうそろそろ来るよね、甘い球が)』

相手から放たれたボールを

『はぁっ!!』

キンッ!

俺が打った球は右中間へと伸びていき

そのままスタンドへと入った。


うぉぉぉぉぉっ!!

スタンドからは大きな声援が


監督「ナイスバッテングだ!!これで流れはこっちに来たぞ!!ここからだ!!」

全員「うぉぉぉぉぉっ!!」

ベンチは熱気へと変わった。

そのあと得点を重ねていき。

試合終了時点では

11-7で俺達の勝ちだった。







美波「龍斗〜!!」

『ぐはぁ(い、痛い)』

美波「ホームランかっこよかったよ!!」

『あ、ありがとう‪w‪w』

美波「あ、そうだ、明日と明後日は見に行けないけど決勝戦は見に行けるよ!!」

『あ、そういえば最終審査だったよね』

美波「そう!!絶対に合格して、決勝戦見に行くから!!」

『うん!!頑張ってね!!』

美波「龍斗もね!!」

そう言って俺と美波姉は別れた




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