短編

□私のこと (続編)
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私の初恋でおそらく最後の恋は終わった
あの春から私の心は死んでいる
何人かには告白された
けど私が好きになれるのはしーちゃんだけ







なのにしーちゃんは……



なぁちゃんと付き合ってる





そこから何人かの患者は見てきたし
しーちゃんは未だに病院通い



けど貴方の隣はもういる




そこから2年目の春

あの日のように桜が舞い散ってたわけではない

むしろ枯れていた

そんな最悪の日に入院したのは


齋藤飛鳥ちゃん


まだ18歳

齋藤飛鳥ちゃんもしーちゃんと同じ病気

齋藤飛鳥ちゃんもしーちゃんと同じで
私に懐いてくれる


「ななみー!
聞いて聞いて!!
「元気だなー
若いっていいね笑
「ななみはおばさんだからね
「うるさいぞー

飛鳥と話すのは習慣だ
何故だろう?
飛鳥と話してると
しーちゃんのことやなぁちゃんのことを忘れていられる

私の心は色付いてきたのかもしれない


それはなんで?


しーちゃんのことに完全に諦めがついたから?

飛鳥がきになるから?

もう恋をしないって決めたから?

ねぇ、どうして?苦しいよ…


だれか助けて………




なみん…
なぁなみん

ハッ!
寝落ちしてたみたいだ

目の前にはなぁちゃん

「魘されてたけど?
「うん…
「ななみんどうしたん?
まいやんが入院してきた時から
ずっとくらいで…
「なぁちゃん、引かないで欲しい
「どんなななみんでも受け止めるで
「私しーちゃんのことがほんとに
……好きだった

「うん…知ってた
「えっ、なんで
「見てればわかるよ
「そっか…
「けど言いたいのはそれやないやろ?
「お見通しなんだね
私飛鳥のことが気になるんだ……
「それは飛鳥ちゃんに言ってあげてや

そう言ってなぁちゃんは去っていた


あぁもうこんな時間か、
飛鳥のところに行かなきゃ
そして伝えよう
この気持ちを……



「飛鳥ちゃーん
「ちゃん付けするな、
「ごめんごめん
話があって
「なに?
「私さ…飛鳥のこと好きかもしれない
「えっ…
「付き合って下さい!
「しーさんのことが好きなのかと思ってた
「確かにね…笑
今は飛鳥しか見れない
「いいよ…
一生守ってね
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