鬼滅の刃

□局面打開
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「お前、顔…派手に死んでんぞ?」
「萌の過剰摂取及び鬼討伐による物です。」
「鬼よか萌が先に口に出るお前の変態具合、怖い通り越して尊敬するわ。」
「やろ。」
「ドヤ顔すんな、腹立つ。」
「酷い!私が何をしやりましたか!アンタに何した言うんや!!分からしませんのか!私の命を削っとる原因の煉獄家とその継子の可愛さの容赦ない萌とか報告書とか萌えに…留め刺されようとしてる私の気持ちがっ!!」
「うん、気持ち悪ぃなお前やっぱ。」
「音柱なんぞ、嫁達の乳に挟まれて死ぬが良い。」
「それ、男としては多分良い死に方だな。」
「…羨ましい事、山の如し。でも柱としては情けない死に方やでぇ。」


仕事の間に、誰か私に糖分おくれやすとフラフラと街を歩いていたら、自他共に認める派手な男と出会った。元忍である音柱の宇髄天元である。うん、忍べてねーわ。あ、元忍やから今は忍べてなくてもええのか…。糖分を求めて街に出たのであるから、そのままその男を茶屋へと引き連れた。
抹茶と適度に茶菓子を注文する。
この甘味処の看板娘の馬鹿可愛さにニヨニヨしつつも、しかしながら、その看板娘はこちらの注文を受けつつもう〜さんにチラチラと視線を送っている。何とも罪深い男なんや。嫁さん3人も居るのに!!うら若き乙女の心までも掻き回すんかい。
この男、背丈がバカ高い上体躯も良く、己を飾る装飾品もきらびやかであるからして目立つのである。
そして、奇抜な化粧をしているが腹立つ位に似合うもんで、街中に居ても人目を引く。


出会い頭、冒頭でのやり取り。

何故、柱でもない一般隊士(と、言っても柱の補佐役であるからして階級は上で、甲でもある。)が柱でもあるこの男とこうも砕けて話せているのか、皆様不思議に思うであろう。普通であれば、相手を取り繕って話すべきであるのだろうが、何故か初対面(炎柱補佐役任命式?)でお互いを見てピンっと来たモノがあったのか、お前のソウル気に入ったぜ?的なアレである。言葉を発せずとも分かる的な?お互い派手な事が好きで、お祭りが好きである。その場で無言で意気投合した私達は何故だがこうして出会うと、こんな阿呆な話をしては笑ってる。
多分、兄貴と言うものがいたらこんな感じなんだろうかと思う。
悪態つかれて悪口を言われるが、気さくな雰囲気が私は気に入っていた。お嫁さん達もかわええし。つーか、嫁さん3人も居るって、くそ、代われ!となる訳でして、お分かりでしょう?また私の性癖が炸裂する訳よ。どの嫁も綺麗で可愛いとか何様!?大事なんでもう一度言う!!そこ、代われ!!と。


「家の可愛い嫁はやれん!!つーか、お前女だろ?嫁じゃなくて婿探せ!!」
「出来たらとっくにやっとりますよ!!私の変態気質舐めんなやっ!」
「すまん。」
「その返しは返しで腹が立つ!!」
「ああ、じゃあ、もうあれだ。そのお前に萌提出してる煉獄でいいんじゃね?」
「適当か!?萌と婿は別腹ですっ!萌は常に感じたい!婿はたまにでいい!」
「こりゃ、オメーの婚期まだまだ先になるわ。ん?でも、それって、紙一重だな。」
「紙一重?」
「煉獄が婿に…いや、その場合はオメーが由緒ある煉獄家の嫁になるわけだが、ほれ、考えてみろよ。萌があっての旦那が有る日常。」


萌の対象の一人の煉獄さんが旦那…。
旦那って何?
夫、亭主、主人って事?
あのくっそ可愛い煉獄さんが私の持ち物?
常に隣にあっての可愛いを提供してくれる?
ゴメン、死ねるわ死ねる!!!軽く死ねる。
持ち物扱いしてゴメンナサイ!
いやいやいや、こんな行き遅れた女に煉獄さんは相応しくない!
いやいやいや、それ以前の問題である。
こんな性癖もった女に煉獄さんがイイよ!してくれはる筈がなかろう!
ふっ、音柱とあろう者が何を抜かす。
馬鹿げた話だとものの数秒で辿り着いて、


「う〜さんさぁ、それはないわ〜。」


と、イイ顔をして返せば、
何故か頭を叩かれた。
 


「オメーはよぉ、黙ってたら…、っち!この先は言ってやらん!!」
「うむうむ、多分美人と続くであろう言葉やんな!でもなぁ、皆が何故か涙流しながら言いよるねん…。残念過ぎるて。」
「ホント、それだ。お前一遍死ねば良いと思う。」



黙ってたら、
そらもう、
立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花。
本当に喋れば損する女。
お国言葉なのか、訛る言葉も愛嬌があって良いが、喋らせたら千年の恋も冷めるとは正にである。所謂、残念な美人なのだ。


「ほらもう、あれだ。隠してるが、その豊満な乳でも煉獄の腕に擦付けてこい。大体の男は堕ちる。」
「…煉獄さんが尻派やったらどうします?ね?どうするん?やや!待ちよし!これ!甘露寺さんにしてもらいたいと思う私は何なん?ゴメンナサイ、私性別間違って産み落とされてしまった!!」
「尻でもいいんじやね?擦付けろ。つーか、もうどうでも良くなるわ。」
「尻を擦付けたらぁ?!適当言いなや!!尻擦付けるてどんなド変態女やねん!!くっそ、嫁の尻に挟まれて窒息しろ!!」
「俺、音柱!!!言葉遣いに気をつけやがれ!!!クッソ女ぁ!!」




大変お互い荒れましたが、何だかんだで、仲良しです。
















大正コソコソ話。

最終選別で残った名前さんに隊服を渡した前田まさお、ゲス眼鏡はこの時踏んづけられて、何かイケない扉を開いてしまったらしいよ。
ちなみに提供された隊服は、がっつりと背中か開いたタイプのモノでしたが、よくよく見たらデザインええなぁ、動き易そうやとなり採用され、前田は大変喜んだと言う。
ヒロインの隊服は胸や脚は出ていませんが、羽織を脱ぐと背中がガッツリ開いてます。
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