鬼滅の刃

□英姿颯爽
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鬼殺隊に入って、こんなにも幸せだと思う人間は私だけだろうなと断言できる…!!
キツイ任務に行っても、煉獄家の屋敷に帰れば煉獄さんもしくは甘露寺さん、煉獄さんの弟さんがおって、笑顔で「おかえりなさい。」と言ってくれるから!前任の炎柱であった煉獄愼寿郎さんとは部屋の襖越しで挨拶したきりだけど。多分、あの煉獄家の大黒柱、恐らくイケオジに間違いねぇ…!(この時、彼が彼女の性質を襖越しで見抜いて人知れず背筋を震わせたとかないとか)

おかえりなさいからの、ホワホワした感じ。
疲れがぶっ飛ぶわ!となり、
今日は煉獄さんの弟さんである千寿郎君にお迎えされて、頭2つと半分小さい彼の頭をナデナデするのだ。
硬そうに見える彼の髪質は以外にも柔らかく、長毛種の猫を思い浮かべる。



















「ほわっ!?なっ…小さ、小さい煉獄さんが居る!!」

私が炎柱の補佐役となって、初めて連れて来られたのが煉獄家である。
そこで出迎えてくれたのが、何と、炎柱である煉獄さんクリソツな幼い男の子であった。
よくよく見ると(ガン見してた)、炎柱よか目付きは優しくタレ目がち。これがまた可愛い!!ナデナデしたい!ナデナデしたい!!と、知らず知らずに鼻息が荒くなる中、こちらの(邪な)視線に気付かずに、「は、はじめまして。」とはにかんかんだ幼子に眼が焼かれた。何て尊い!!!

思わず拝み倒した私は悪くない、と思いたい。
だって、拝み倒した瞬間、弟さんが私から人一人分距離を置いたから。ちらりと視線を隣にいたはずの炎柱へ移せば、私から弟さんと同じく距離を置いていて、何か知らないが涙が出そうになった。唯一、距離を置かずにぽやや〜んと、横に立って居てくれた甘露寺さんのおっぱいに、私を癒やしておくれやす〜と!下心満載で飛び込んだら…、
何でだ!!?何処からともなく特大のアオダイショウが現れて、私の足首に噛み付いてサービス精神満載で首に巻き付いてくるハプニングがあり、わちゃわちゃした。首が多少どころか締められて、落ちかけたと此処に記す。

朦朧とする意識の中、倒れそうになる私を抱えてくれたのは甘露寺さんである。
そう、後頭部から伝わるふわんふわんな感触は間違いなく、彼女のおっぱいだったのだから…!!
残念だったなアオダイショウさん!多少のハプニングはあったが、こうして最後に美味しい思いをした私の勝ちだ!!
戦いには負けたが!勝負には買ったんや!!と誇らしげにドヤ顔を蛇に送ったった。

そしたら、何処からともなく蛇や蜥蜴やらが大発生し私に向かって威嚇すると言う、爬虫類嫌いなら戦慄する絵面となった。


「君は動物に好かれるのだな!!」
「そうわたくし、動物に好かれるんです。けど、これはちょっと違いますね〜。めちゃくそ威嚇されとるやん!?」


ああ、何て天然さんなの煉獄さん!!
確かに動物に好かれすぎる気があるけど、これどう見てもちゃうやん。威嚇されとるやん私。
ほれ隣見なはれ、甘露寺さんと弟さん、青い顔して今にも倒れそうやん。


おっぱい乙女ときゅるるん幼子を守るため、
そっと私はおとなしくおっぱいから離れる。
そう、名残惜しそうに…そっと、離れる際に乳をひとモミして。。。


これがいけなかった!


しかしだ、
一斉に雪崩混んできた奴らを全身で受け止めながら、「私は、後悔はしていない!!」とこの短時間で見せた炎柱の補佐役となった変態女はいい顔をして星になったと、一連の流れを遠巻きで見ていた煉獄愼寿郎は後々語るのである。











((名前さぁああぁぁぁん!!?))
(うむ…、お館様に聞いた以上の変わった人物だったな!)
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