※テニキャラ出ません※
▽ふと思いついた設定を書き散らしたかっただけですすみません▽
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それはいつかの、流星群が降る日。
梅雨入りしたばかりのその日は、静かに雨が降っていた。
各々の部屋で空を見て、これは流星群など見れそうもないとぼんやり思う。
そして何気なく考えた。
トリップとか、してみたい、と。
昼間の学校で話したくだらない夢物語。
テストが近付く度に起こる、ある種の現実逃避。
それを思い出して、願うつもりもなく考えていた願い事。
折しもその日は星が降る夜。
地上が雨でも関わりなく、空では星が降っていた。
流れ星が消えるまでに
三回願いを言えたなら
その願い事は叶うだろう
とある四人が、ふと考えた願い事。
奇跡的に、一言一句違わず、ぴったり同じ時刻に口をついてでた願い事。
雲に覆われた空のさらにうえで、ひとつ星が降って消えた。
ひとつの星に、複数の人間の、そっくり同じ願い事が届いてしまったことを、誰も知らない。
同時に願ったそのことが、ひとりを一回としてカウントされてしまったなんて、誰も思わない。
それはいつかの、流星群が降る日。
梅雨入りしたばかりの、雨の降る夜。
偶然が重なった日の、奇跡的な出来事。