月明かりに結ばれて
□銀さんの奇行
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「神楽ちゃん…」
「新八…」
「「銀さん(ちゃん)を徹底調査するよ(アル)!!」」
こうして二人は万事屋主人、銀時の身辺調査をすることに決めたのであった。
「銀ちゃん、どこに向かってるアルか?」
「うーん、この辺はあまり来ないところだと思うんだけど。」
新八と神楽は翌日、銀時の後をつけていた。飲み屋などがある歓楽街ではなく、住宅街へと向かっている。
「あ!あの建物に入ったアル!」
「マンション?これじゃあどの部屋かわからないね。…銀さんっていつも何時に帰ってくるの?」
「わからないアル。寝て起きたら帰ってきてるアル。」
「困ったなぁ…って、かーぐらちゃーん!?何してるのー!?」
神楽は木によじ登り、キョロキョロとしている。仕方なく新八もそれに倣うことにした。
「うーん、見つからないアル。」
神楽はどこからともなく取り出した双眼鏡で覗きを図っている。
「カーテン閉まってたらおしまいだし、みつかったら通報されちゃうよ!?降りようよ!」
「嫌アル。気になって夜も眠れないアル。」
「昨日までグッスリ寝てたくせによくいうよ。」
「新八ぃ、なんかいったアルか?」
「い、いや、なんでもないよ…ん、あれ、あれ銀さんじゃない!?」
新八の指差す方向に銀時の姿がある。銀時は寝転がってテレビをみているようだ。
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