月明かりに結ばれて

□不穏な影
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「やったー!結月ちゃん、ここに住むの!?ほんと!?」

「本当よ。銀さんと一緒のお部屋使わせてもらうから。」

「うん!たまには一緒に寝てもいい!?」

「もちろん。あ、でも、夜勤もあるからいないときもあるけど…」

「わかってる!結月ちゃんの邪魔はしないから!」


神楽はいつも以上に元気な笑顔を振りまいている。


「話まとまったんですね、銀さん。」

「まとまったっつーか…まとめてくれたっつーか。」

「とにかくよかったじゃないですか。」

「まあな。」


神楽は結月と一緒に夕食の支度をしている。その姿は本当の姉妹のようにも見える。


「結月ちゃん、今日は何作るの?」

「今日は豚の生姜焼き。簡単だから神楽ちゃんも一緒にやろ。」

「うん!」

「わー、いいですね!生姜焼き!」

「新八も食べてけよ、特別に作ってやるアル。」

「あ、ありがとう。」


万事屋のリビングはいつになく賑やかだった。新八も含めた四人でテーブルを囲み、食事を楽しんでいた。


「どうアルか?私も手伝ったアル!」

「うまい。結月、神楽に料理教えるの大変だろ。」

「そんなことないよ。でもたまには銀さんの手料理も食べたいな。」

「銀さん器用だから結構上手なんですよ!」

「へぇ。今度作ってね。」

「ああ、そのうちな。」


その時、インターホンが鳴ったので、結月は自分が出ると申し出た。
玄関を開けると綺麗な女の人が立っていた。年の頃は銀時と同じくらいだろうか。


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