月明かりに結ばれて

□それぞれの気持ち
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「ねーねー、結月ちゃん、仕事忙しかったアルか?」

「うん、まあね。でも、もう落ち着いたからまた遊びに来るね!」

「うん!いつでも来て!…銀ちゃんはあんなだけど、結月ちゃんのことになると頭がごちゃごちゃになっちゃうアル。」

「…うん。大丈夫、これからもずっと一緒だよ。」


神楽は満面の笑顔で出来上がった料理を運んで行った。結月もお櫃にたっぷりご飯を入れて、リビングに持っていった。


「やっぱり結月ちゃんのご飯美味しいアル!」

「だからって食いすぎだろ!」

「銀ちゃん食べないなら、もらうアル!」

「神楽ちゃんまだあるから…ね。」


神楽は一ヶ月ぶりに戻った日常を嬉しく思っていた。


「神楽、結月は?」

「結月ちゃんならまだ洗面所にいるアル。」

「そうか。あ、冷蔵庫にコーヒー牛乳入ってるぞ。」

「やったアル!」


神楽が小走りで台所に行ったのを見届けて、銀時は洗面所に入った。


「ぎ、銀さん!」

「しっ!」


結月はまだタオル姿だった。銀時はタオルに手をかけ、はだけさせ、そのまま抱きしめた。


「ちょっ…」

「傷は残ってねーな。綺麗な肌だ。」


タオルを元に戻すと、触れるだけのキスをした。


「ぎ、銀さん!」

「ん?」


結月が出入口を指差したので、振り返ると神楽が戸を少し開けて覗いていた。


「か、神楽!お前、そんなとこで何やってんだよ!」

「銀ちゃんこそ、ナニしてるアルか。結月ちゃん着替えるんだから向こうに行くアル!」


銀時は神楽に襟ぐりを掴まれ、洗面所から出て行った。


「銀ちゃん、盛りがついてるアルか?」

「うるせー。この前の傷が残っちゃいないか確認しただけだ。」

「ふーん。」


神楽は銀時に不審げな目を向けている。


「銀さん、お風呂どうぞ…って、どうかしたの?」

「なんでもねー。入ってくる。」

「結月ちゃん、襲われなかったアルか?」

「襲われてないよ!大丈夫。今日は仲良く3人で寝ようね。」

「うん!」


川の字になって寝ていると、神楽が銀時と結月を交互に眺めた。


「なんだ神楽?」

「やっぱりこれが一番しっくり来るアル。」

「そう?」

「うん、本当の家族みたいアル。」

「神楽ちゃん…。ほら、もう寝ないと。」

「うん、おやすみ。」


その夜、3人は心地良い眠りについた。



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