月明かりに結ばれて
□平穏な生活
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「結月ちゃん、おはよう!泊まったアルか?」
「おはよう、神楽ちゃん。うん、遅くなっちゃったから。よく寝れた?」
「うん!お腹ペコペコ!」
「もうすぐ朝ごはんできるからね。」
神楽は鼻歌を歌いながら長椅子に座るとテレビをつけた。
「銀ちゃん、まだ起きないの?結野アナの天気予報はじまるアルよ〜。」
「…朝から元気でいいなぁ、クソガキ。」
「そんなこというならテレビ観せてあげないアルよ!」
「別に構わねーよ。飯にしようぜ。」
銀時が長椅子に座ったところで、結月が朝食を持って入ってきた。
「銀さん、おはよう。」
「おはよ。…仕事は大丈夫か?」
「うん、夕方からだから平気。」
「結月ちゃん、なんの仕事してるアルか?警備員アルか?」
「看護師よ。大江戸病院で働いてるの。」
「看護師って、ナースか!?ナースなのか!?」
「う、うん、そうだけど。」
神楽は妙に興奮しながら、朝食をかきこんでいる。銀時はそんな神楽を半眼で眺めながら箸を手に取った。
「おはようございます!」
新八が元気よく万事屋を訪れると、そこに結月の姿はなかった。
「今日は結月さんいないんですか?」
「お前なぁ…」
「新八!聞くアル!結月ちゃん、ナースだって!信じられる!?」
「えーー!ほ、本当ですか!?ナース!?しかも美人で、料理上手な女性がなんで銀さんの彼女にー!」
「うるせー!!黙っとけ、テメーらは!」
銀時は二人の頭を殴りつけると、洞爺湖を腰に差し、万事屋を出た。
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