月明かりに結ばれて

□銀さんの彼女
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「あ、あの、銀さん…えっと、悪気はないんです。ただちょっと心配で…」

「はー…別に心配されるような事じゃねーよ。…女ができた。…これでいいか?」


銀時の口から改めて事実を告げられ、新八と神楽は押し黙った。


「なんだよ?悪りぃか?銀さんの銀さんだってずっと使わなきゃ腐っちまうだろうが。」

「お、女の子の前で何言っちゃってんですかー!あんた!」

「誰アルか!?どこの馬の骨アルか!?」

「馬の骨じゃねーよ。…ったく、めんどくせぇ。」


銀時は頭を掻くと答える事なく、先を歩いていく。銀時のキャラからして、彼女ができたら自慢してきそうなのにも関わらず、その事実を告げてからも多くを語ろうとしない。

新八と神楽はどんな彼女なのか無性に知りたくなっていた。


「じゃ、お疲れー」

「銀ちゃん、また彼女のとこアルか!?」

「そーだけど。」

「銀ちゃんは心配じゃないの!?私、夜一人なんだよ!?」

「定春がいるだろーが。」

「定春も不安がってるアル!」

「んなわけねーだろ!…わかったよ、紹介すりゃいいんだろ!?」


銀時は机の上にある電話の受話器を持ち上げると、袂から出したメモを見ながら電話をかけ始めた。


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