月明かりに結ばれて
□銀さんの奇行
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「なぁにぃ!?銀時に女ダァ?」
いつものようにお釜ごとご飯を平らげながら、お登勢に昨日の事件を話しているのは神楽だ。
「アノ男ニ女ナンテ、何カノ間違イダヨ!」
「しかし、銀時様は常々彼女が欲しいと仰っておられました。」
「あのていたらくだよ。あんなののどこがいいんだい。」
キャサリン、たまも加わって論争が繰り広げられている。新八はその様子を眺めながら、銀時に事が知れた時の惨事を憂いていた。
お登勢の戸が勢いよく開いたのはその直後のことだった。
「おい、てめーら、油売ってねーで仕事行くぞ。」
「ぎ、銀さん!」
「銀ちゃん!いつ帰ってきたアルか!?」
「さっき。…あんだよ、俺の顔になんかついってか?」
「いえ、そんなことないです!行きましょう!仕事!」
新八は強引に話を切り上げると、神楽を連れ、お登勢を出た。
「銀ちゃん、仕事って何アルか?」
「俺たちは万事屋だぞ?内容なんて構ってられるか。」
「銀ちゃん、最近仕事熱心アルね?」
「働かざる者食うべからずだ。しゃーねーだろ。」
「前は働かなくても食ってたアル!何かがおかしいある!毎日何処かへでかけていくし、朝帰りだし、絶対おかしいある!」
「あん?」
銀時は片眉を上げると不機嫌そうに目をそらした。それを合図とばかりに神楽は昨夜目にしたものをぶちまけてしまった。
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