46の日常。

□16本目 ヘタレ。
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収録を終えたメンバーが居る楽屋。


白石はミコトの隣に座り、肩に手を乗せてくる。


『どした?』


白石「いや、何やってるのかな〜って」


『乃木中のアンケート。 これはメンバー見ちゃダメなやつ』


そう言ってミコトはパソコンを閉じる。


白石「わー、隠し事…w」


『麻衣の事暴露してやるw』


白石「えー、やめてw」


『ふふw 麻衣、お腹減った?』


白石「減った〜」


『じゃあ、どこか晩御飯行こっか』


白石「あ、行きたい!」


『じゃあ、ちょっと待っててね。 用意してくるから』


白石「はーい」




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『さて、何食べたい?』


白石「えー、何が良いかな…何でもいい?」


『うん。 まだ6時前だからどこでも連れてくよ?』


白石「じゃあ…楽しいご飯が食べたいw」


『楽しいご飯?w』


白石「ふふw」


『難しいけど……任せてw』


白石「さすがミコト〜w」


『じゃあ出発するから、シートベルトしてね』


白石「は〜い」


車はゆっくりと駐車場を出る。


白石「ミコトと2人でご飯行くの久しぶりだね」


『割とね。 しょっちゅうご飯は行ってるけど、2人では2カ月ぶり位?』


白石「うん」


『それでも、なんだかんだ言ってご飯行くの麻衣とが一番多いかな』


白石「そう?」


『うん。 初めて2人でご飯行ったのも麻衣だし』


白石「あ、覚えてる!w オーディションの帰り!w」


『そうそうw 会場の外出た瞬間に、お腹減った〜ってハモったのもはっきり覚えてるw」


白石「全く同じタイミングだったもんねw」


『ねw』


白石「これはご飯誘うしかないって思ったもんw」


『運命だからw』


白石「あははw」





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『ほら、着いたよ』


白石「何階?」


『6階かな』


白石「えーと、ロックアップ?」


『うん』


白石「監獄レストランって書いてあるよ?」


『そ、行こ?』


2人は手を繋いでエレベーターに乗り6階へ。


扉が開くと、そこはお化け屋敷の様な雰囲気に。


白石「えー、怖い怖い怖い」


『大丈夫だってw』


白石「手じゃ無理、腕貸して」


そう言って白石はミコトの腕にしがみつく様にする。


『ふふw ほら、行こう』


店内に入る2人。


すると、コスプレをした店員が近くに寄ってくる。


店員「代表者様、片手をお出しいただけますか?」


白石「え、あ、ミコト、手だって」


『私なのねw はい、どうぞ』


ミコトが手を出すと、手錠をはめられる。


『おぉ〜』


店員「では、こちらへ」


店員に案内され、個室の2人がけのシートに。


『横並びで食べるの初めてかも』


白石「あまりないよねw」


『ちょっとは慣れた?w』


白石「まぁ、うんw」


『なら良かった。 メニューも凄いみたいだから色々見てみよ』


白石「わ、悪魔の輸血だって…えー、これ面白いw」


『人体実験カクテルセット…あ、ノンアルもある』


白石「ちょっと、これ頼むまでに時間かかっちゃいそうw」


『たしかにw』





白石「じゃあ、乾杯」


『ん、乾杯』


白石「ミコトのそれなんだっけ?」


『血液ドーピング』


白石「あははw」


『麻衣のは?』


白石「サイコパスメデューサ」


『麻衣のもたいがいやんw』


白石「ふふw でも美味しい」


『だね』


白石「ここ初めてなの?」


『うん、はじめてー。 一回来てみたかったんだよね〜』


白石「松村とか連れてきたらうるさそうw」


『あー、たしかにw でも、玲香も凄そうだな』


白石「あー、ヘタレビビりw」


『お前がそれを言うのかw』


白石「いやいやw」


『ガチのヘタレビビりはダントツで麻衣だと思う』


白石「え、ちょ、ガチトーンやめない?」


『いや、これは譲れない』


白石「なんでよw」


『こんなヘタレなかなか居ないもんw』


白石「そこまででしょ〜w」


『またまたぁ』


白石「ぬぅ…w」


『でも、綺麗なお姉さんなのにヘタレビビりってギャップ萌えじゃん?w』


白石「そんなギャップ欲しくないw」


『綺麗と可愛いを兼ね備えてるって事だよw』


そう言って頭を撫でると、白石は照れた様にはにかむ。


『なに、麻衣ちゃん照れた?w』


白石「うるさい、バーカ//w」







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