46の日常。

□8本目 けんか。
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8月も後半。


少しだけ涼しい日が続いている中、乃木坂の数人のメンバーはテレビ局に撮影に来ていた。


それも無事終わり、次の現場まで時間があるメンバーは楽屋で少しの談笑をしていた。


『へーい!』


高山 「へーい!」


『一実の一実はかずかずみ〜ん』


高山 「え? あ、うん!」


『ちょっと、困らんでよw』


高山 「いやいや、困らせないでよ!w」


そんな2人の元に、松村がニヤニヤしながら近づく。


松村 「かずみんのかずみんって、なんかちょっとエッチやなw」


『わ…まっちゅんどエロじゃん…』


そう言いわざとらしく引いてみせるミコト。


松村 「どエロはミコトやろ!?//」


『いやいや、そんな想像するまっちゅんが!』


松村 「ミコトやって!」


『まっちゅん!』


松村 「ミコト!」


『私か!?』


松村 「うちや!」


『ほら!』


松村 「っ、うわぁーん! また負けた!」


『私に勝てる訳ないでしょうよ』


松村 「パンチすんで!」


『へー、暴力振るうんだー! 日奈子!』


北野 「えー?なにー?」


『まっちゅんにパンチして良いよ、私が許可する』


松村 「やめて! きいちゃんは絶対痛くする!」


北野 「どんなイメージですか!w」


松村 「まちゅの手はフライパンよりも柔らかいから折れちゃう!」


『日奈子、折ってよし』


松村 「あかんよぉ!!w」


『w』




北野 「ミコトさん…w」


高山 「この2人、面白いよねぇw」


北野 「毎日こうですもんねw」


高山 「いちゃいちゃw」




『まっちゅん、らびゅっ!』


松村 「らびゅっ!」


『さーて、次はなにしてイジメよっかな』


松村 「うぇーん! イジメや!」


『まったく〜、可愛い奴めw』


そう言ってわっしゃわっしゃと割と雑に頭を撫でる。


松村 「ふふふ〜♪」


『あれ、シャンプー変えた?』


松村 「え? 変えてへんけど?」


『んー? なんか、まいやんと同じシャンプーの匂いする…』


松村 「あ、昨日まいやんのお家泊まったから!」


『あー、それでか』


松村 「メンバーみんなの匂い分かるん?w」


『多分』


松村 「すごいなぁw」


『変態やからなぁ』


松村 「あはは!ミコト変態や!w」


『おいねぇちゃん、良い二の腕してるじゃねぇか〜ぐへへ』


松村 「きゃー、変態〜!w」





高山 「まぁ、楽しそうでなによりw」


北野 「ですねw」


西野 「あの2人って、あぁやって子供っぽいけど。 実際は大人やしなぁ」


高山 「あー、うんうん」


西野 「まぁ、たまに本気で子供の時あるけどw」


北野 「確かにw」


3人がそんなことを話していると、2人に異変が。


松村 「バカ!バカ!! もう知らん!!」


『はぁ? あ、ちょ!』


松村 「バカミコト!」


そう言って松村はミコトに空のペットボトルを投げつけ、荷物を持って楽屋から出て行ってしまった。




高山 「………」


西野 「………」


北野 「………」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




高山 「じゃあ、いつもの冗談じゃないの!?」


『う、うん…』


西野 「ガチ喧嘩…」


『けん、かっていうか……』


北野 「何があったんですか?」


『んー…前にさ、まっちゅんとご飯行く約束してて。 お互いあまり休みが合わないからさ、もうちょっと先だねなんて言ってたんだけど……』


高山 「?」


『この前さ、欅の子らと一緒にお昼食べた場所が、まっちゅんと行く約束してた所だった…』


西野 「あー……w」


『やー…不覚……』


北野 「ミコトさん、知らなかったんですか?」


『うんー…まっちゅんが、連れて行きたいから楽しみにしててねって、教えてくれなくって…』


高山 「それは…まぁ、しょうがない気もするけど…」


『いやー…迂闊だった。 あんなに楽しみにしてくれてると思わなかったし…』


北野 「どうするんですか…?」


『とりあえず、LINEしてみるよ。 また2日くらい会わないから』


高山 「あんなに怒るなんて、まっちゅん本当に楽しみにしてたんだね…」


『うっ…』


西野 「たまたまとは言え、ミコトが欅ちゃんと行った所が………」


『………………』


北野 「あ、ミコトさん…あまり落ち込まないで…w」


『い、いいんだ…私が、全部悪いから…』


高山 「人ってこんなに分かりやすく凹むんだね…w」





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