46の日常。

□7本目 あまえんぼ。
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志田達とのカラオケの翌日。


自分に届いたLINEで、一瞬にしてキュン死しかけたミコト。


理佐〔こんばんは。 あの、昨日言ってた事なんですけど…今度の晩御飯、本当に連れて行ってくれるんですか?〕


〔こんばんは。 一日オフなんだっけ? もし良かったら晩御飯だけじゃなくて、3時位に迎え行くから買い物とかもどう?〕


理佐〔行きたいです! 迎えに来てくれるんですか?〕


〔じゃあ、3時頃に! もちろん迎えに行くよ、誘ったのはこっちだからね〕


理佐〔すみません、ありがとうございます! 待ってます〕


〔うん。 着く頃に連絡するね。 おやすみ〕


理佐〔おやすみなさい〕








当日。


無事、2時前に仕事を終わらせたミコト。


一旦家に帰り、荷物を待って再び車に乗って欅の寮まで。


近くの駐車場に車を止め、理佐に電話を。


(理佐 「はい、もしもし」)


『お疲れ様。 ミコトです。 もうちょっとで着くから、準備しておいてね』


(理佐 「もう、準備出来てます。 ゆっくりで大丈夫ですよ」)


『あ、そっか。 じゃあ、そっちまで行くから待っててね』


(理佐 「はい」)


車を降りたミコトは寮に入り、エレベーターで理佐の部屋のある階に。


『えーと…あ、ここか』


インターフォンを押すと、10秒程で理佐が出てくる。


理佐 「こんにちは。 あの、もうちょっとかかるって…」


『うん、理佐に会いたくて早く着いたw』


理佐 「いや//」


『ふふ。 準備出来てるなら、行こっか?』


理佐 「あ、はい」


理佐はバックを取りに一旦中に。


『あ、そうだ。 これ今のうちに。 家に置いておきな?』


そう言ってミコトは理佐に紙袋を渡す。


理佐 「何ですかこれ?」


『ちょっと遅れちゃったけど、誕生日プレゼント』


理佐 「え、良いんですか?」


『うん。 どうぞ』


理佐 「ありがとうございます!」


『気に入ってもらえると良いけど』


理佐 「中身、聞いても良いですか?」


『サボンのボディスクラブとシャワーオイル。 めっちゃ良い匂いだよ?』


理佐 「へ〜、嬉しいです」


『理佐の肌がツルッツルで、愛佳あたりが触りまくるかも』


理佐 「まぁ…しょうがないんで、ちょっとだけなら触らせてあげます」


『あははw よし、行こっか』


理佐 「はい」


2人は寮を出て駐車場に停めてある車まで。


理佐 「ミコトさん、運転出来るんですね」


『出来るよ〜 車ないと何かと不便だしね〜』


理佐は助手席に乗ろうと左側に行くが。


『理佐、そっち運転席。 こっちどうぞ?』


外車の為、右側に助手席が。


ミコトはスッと助手席の扉を開ける。


理佐 「………イケメン過ぎます」


『そう? 女の子には優しくしなさいって育てられたからかな。 ほら、どうぞ?』


理佐 「はい」


席に座ったのを確認して扉を閉める。


そのままミコトも運転席へ。


『ごめんね、ちょっと狭いかもしれないけど』


理佐 「そんな事ないですよ。 でも、これ2人乗りなんですね」


『うん』


理佐 「あれ、前って大きな車だった気が…」


『アルファードは会社が用意してくれた仕事用で、Z4は自分で買ったプライベート様。 2、3ヶ月前に買ったんだ〜』


理佐 「へ〜 カッコいいです」


『理佐にもこのカッコ良さが…』


理佐 「なんて車ですか?」


『Z4 sDrive 35is』


理佐 「わー、聞いても分からないです…w」


『じゃあ、BMWって言ったら分かるかな?』


理佐 「あ、それならわかります!」


『それです』


理佐 「だから、ハンドルが逆なんですね」


『うん。 この車乗るの、理佐が初めてなんだよ?』


理佐 「え、そうなんですか?」


『買ってから割と忙しくてさ。 誰かと2人で出かける時間なくて。 いつも大っきい方使ってたから。買う前に、七瀬と海ほたる行く約束してたんだけどさ。 それもまだ先になりそうで』


理佐 「わ、私が一番で怒られないですかね…」


『誰が怒るのさw』


理佐 「ミコトさんは、私が一番で良かったんですか?」


『んー? 勿論だよ。 理佐が一番が良いから今日この車で来たんだもん』


理佐 「あ、ありがとう、ございます//」


『ふふ。 ほら、行くからシートベルトして?』


理佐 「は、はい」




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