46の日常。
□5本目 それぞれの共和国。
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前日。
『こんばんはー、みんな聞こえてますかー?』
「はーい」
『えっとー…明日から欅共和国2018が始まります。 漢字とひらがな一期は去年やってるけど、ひらがな二期は初めてだよね?』
美穂 「はい」
『頑張ろう。 ひらがなの二期凄いぞって、見せてあげよう』
「はい!」
『ひらがな一期。 勢いある後輩がいるから後ろが気になるかもしれないけど、後ろばっか見てたら前行く漢字に差を広げられちゃうから。 欅は漢字だけじゃないんだって知らしめよう』
「はい、頑張ります」
『そんで、漢字。 正直今のひらがなには勢いがある。 だけど、それは漢字が引っ張ったからでた勢い。 でも、これからのひらがなは多分もっと勢いがある。 漢字っていう先輩に引っ張られて、二期って後輩ができて、ひらがなはれっきとした1つのグループになってる。 それに負けないように、先輩の力を教えてあげよう。 これが欅坂46だって、見せつけてやろう』
守屋 「別に戦ってるわけでもないし、敵でもないけど、絶対に負けません」
『ん。そのいきだよ。 さっきも一気に夕立ちが降ったけど、明日も急に雨降ったりするかも知れないから臨機応変に頑張ろうね。 じゃあ解散! あまり夜更かししないようにね』
「はーい!」
その後細々とした事を確認し、ミコトはホテルへ。
何故か付いてきた志田と理佐にペットボトルの水を渡す。
『なになに、なにか相談?』
志田 「え、なんでですか?」
『や、なんか付いて来たし…?』
理佐 「相談とかは、無いです」
『あ、そうなの?』
志田 「興奮し過ぎて眠れないので、トランプ持ってきました」
『夜更かしするなよ〜って言ったばっかなのに』
理佐 「夜更かしまでは行かない位で、やりませんか?」
『ふふ、うんいいよ。 ババ抜きなら負けない』
志田 「わー、じゃあババ抜きやろw 」
理佐 「うん」
3人はトランプを手に、ババ抜きしながら雑談を。
『ねぇもな。 "ま"にちっちゃい"ょ"言って?』
志田 「え……まょっ」
理佐 「あははw」
『うん、言えてると思うw』
志田 「へへんw」
『じゃあ今度は、"に"にちっちゃい"ゃ"に伸ばす棒"ー"言ってみて?』
志田 「えっと…にゃー…?」
『可愛い!小首傾げたところがまた可愛い…!』
志田 「これ普通に言えるやつじゃん! いや、恥ずかしくて普通には言えないけどさ!w」
理佐 「愛佳、にゃーだってw」
志田 「やー!w」
『やばい、もなの猫時計見たくなった。 ちょっとyoutube…』
志田 「いやー!ダメ!w」
『何でよ! officialが上げてる動画だから違法アップロードされたやつじゃないし大丈夫だよ! 』
志田 「そこ心配してない!w ただみられたくないだけなのに!w」
理佐 「私、スマホにフルが入ってる」
『理佐それ見せて』
志田 「ダメだってば! ってか、りっちゃん何でスマホに入れてるのよw」
理佐 「あのまなか凄く可愛いんだもんw」
『そうだそうだ』
志田 「…//」
『照れたもなも…ねぇ?』
理佐 「うん」
志田 「2人ともやめて…w」
『あははw 理佐、タラちゃんやって?』
理佐 「………」
『え?』
志田 「りっちゃん、タラちゃん見たいな〜」
『みたいな』
理佐 「タラちゃんです〜」
『あー可愛い』
理佐 「へー//」
『もー、可愛すぎんか?』
志田 「可愛すぎますね」
理佐 「やーめーて//」
それから少し経ちそろそろ寝ようかと。
2人に部屋に帰るよう促そうとすると、ミコトのスマホが鳴った。
『はい、逢沢です』
(スタ 「遅くにすみません。 大きなトラブルがあって、こんな時間に申し訳ないんですけどステージまで来れますか?」)
『分かりました。 すぐ向かいます』
(スタ 「すみません、至急お願いします!」)
電話を切ったミコト。
『2人ともごめんね、ちょっとトラブルがあったみたいで。 これからちょっと行ってくるね。 鍵持ってくから、オートロックそのまま出ちゃって良いからね』
理佐 「あ、分かりました」
『じゃあおやすみ!』
志田 「あ、おやすみなさい…行っちゃった」
理佐 「こんな時間なのに」
ホテルを出たミコト。
スタッフ証を提示して夜中の富士急へと入る。
スタ1 「逢沢さん! こっちです!」
『何があったんですか?』
スタ 「照明、モニター、音響が全部ダウンしました!」
『っ、原因はなんですか!? 』
スタ2 「漏電です! 一瞬だけ降った夕立が気になって来て見たらアウトでした!」
『このイベントでは大量に水を使う筈だったんですよ? 夕立程度の雨で漏電ですか?』
スタ2 「すみません、完全にこっちのミスです。 しっかりと防水の物を用意してたんですけど、それを使わなかったみたいで」
『なるほど……変えのケーブルなんかはありますか?』
スタ3 「一応予備なんかは持ってきてますけど、ここまで酷い事が起きるとは思ってなかったので…全然足りないです……」
『っ………』
スタ1 「……逢沢さん、指示を」
『………っ、免許持ってる人、バンに乗って本社にケーブルを取りに戻ってください!もし系列が近くにあるならそっちにもお願いします!』
スタ2 「俺が行きます! ケーブルの種類なんかも分かってるんで!」
『お願いします! 他の人は一旦全てのケーブルを外す作業にかかってください! 私も加わります!』
「はい!」
『なにがなんでも!明日絶対にこのステージにメンバーを立たせます! だから、協力してください!』
「はい!!!」
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