46の日常。

□3本目 握手会。
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バスラも無事終わり、ミコトにも数日の休みが。


そんな中ミコトは、欅坂46の握手会へと来ていた。


ただのファンとして。


伊達眼鏡にキャップを被り、レーンに並んで早30分。


前に並んでいたファンも、徐々にミコトに気づき始めていた。


すぐに卒業したとは言え印象強かった上にスタッフになった事も公表され、更にはメンバーのSNS等にも度々登場するミコト。


変装はしているもののバレバレだった。


ファン1 「あの…逢沢さんですか?」


前に並んでいた女の子が振り向いて話し掛けてくる。


『………ソレダレ、ワタシニホンゴワカラナイ』


ファン1 「www」


『ごめんね、今日の私はただのファンなので。 あまり騒いだりしちゃメンバーに悪いから』


ファン1 「あ、スミマセン(汗」


『ううん、寧ろ私なんかに話しかけてくれてありがとね。 今度スタッフとして会場に居る時に会えたら、ハグしたげる』


ファン1 「えぇ//w」


『ほら、君の番だよ?』


ファン1 「あ、はい!」


『楽しんで来てね』


ファン1 「ありがとうございますっ」


そう返事をしてブースに消えて行く女の子。


それから1分ほどしてミコトの番に。


スタ 「4枚でーす」


『はろはろ』


志田 「こんにち…ミコトさんw」


『ただのファンでーす』


そう言って志田と握手を。


志田 「4枚って、この前は2枚でしたよね?」


『全然足りなくって』


志田 「あははw」


『あれやってください、自己紹介』


志田 「欅坂46の志田愛佳です!」


『ちが、それじゃない!w』


志田 「これ以外の自己紹介なんてあったっけな〜?」


『ひ、ひどい…!』


志田 「あははw もー、しょうがないですね。 まなかもなかまんなかー(棒」


『棒やん! 抑揚ゼロの一音やん! でも可愛い!』


志田 「いやいや//w」


『そろそろお時間ぽいので、私はこれで』


志田 「次は誰ですか?」


『ぽん! 観察してくる!』


志田 「はーいw」


『またね』


志田 「はーい、また!」


志田との握手を終え、次は小林のレーンに。


その後も小池、理佐と行き、最後に梨加のレーンへ。


『こんにちは』


梨加 「あ、ミコトさん。 こんにちは」


『2枚しか取れなくて、割とショックなんだけど』


梨加 「ふふ、この前は5枚でしたもんね」


『うん』


梨加 「明日は、来れないんですか?」


『明日は予定があってさ。 今回の握手会は今日だけ』


梨加 「そっかー、残念だなぁ」


『っ…梨加ちゃんいつの間に釣りを覚えたの?』


梨加 「そんなんじゃ、ないです//」


『いやいや、そんなセリフ上目遣いで言うなんてれっきとした釣りだよ』


梨加 「ふふ//」


スタ 「お時間でーす」


『あ、じゃあまた今度来るね』


梨加 「はい、待ってます」


『ばいばい』


そう手を振ると、梨加も小さく手を振り返す。


釣られてホクホクのミコト。


連休の初日はファンとしての1日でした。




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