46の日常。

□1本目 日常。
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乃木坂46は、2011年8月21日 37人のメンバーで始まった。


活動開始前に辞退するメンバーがいるなか、活動1ヶ月で卒業したメンバーがいた。


名前は、逢沢ミコト。


当初から乃木坂46に注目して見ていたファンなら、彼女の卒業に唖然とした人も少なくないはず。


なぜなら彼女は、当時抜群の見た目で人気があったからだ。


しかし、お見立て会を最後にメディアへの露出は無く、そのまま卒業していった。


卒業の理由は、新しく夢が出来たから。


彼女の夢は、乃木坂46を支える事になった。




2018年 7月3日


『お疲れ様です、逢沢です。 来週のイベントなんですけど、音響の手配が少し遅れてるのでそっちの方カバーして貰えますか? はい、すみませんがお願いします』


電話を切ったミコト。


しかし、すぐさま別の場所に電話を。


『お世話になってます、逢沢です。 えぇ、次のイベントの、例の件…お願いします。 はい、食べ放題で。 では、失礼します』


そう言って電話を切り、スマホをテーブルに置く。


電話を切ったミコトの横には、生田と松村が。


松村 「た、食べ放題…?」


『うん、食べ放題』


生田 「えっと……何を…?」


『ケータリング…全部!』


生田 「大好き!」


ミコトに抱きつきながらそういう生田に、さらに上から抱き着く松村。


松村 「むしろ愛してる!」


『あはは、愛が重い!』


白石 「食べ放題…!」


『お、ここにも猛者が』


橋本 「なんでこんなにも食欲旺盛が集まったんだろう」


『さぁ?w』


深川 「みんな節制してるし大丈夫じゃない?」


『まぁね。 みなみも絞ったもんな』


星野 「も〜(ムッ」


『ごめんごめんw』


ミコトは星野の頭をポンポンと撫でる。


『みんな、来週のイベント頼んだよ。 全員で合わせられるの今日で最後だけど、頑張れるようにパブロのチーズケーキ差し入れ!』


テーブルの下から大きな紙袋を2つテーブルの上に置くミコト。


『チーズケーキ食べれない子も居るから、抹茶とイチゴとチョコのタルトも買ってきた』


すると、テーブルに一目散に駆けてくるメンバーが。


堀 「これは、1人何個計算ですか?」


『えっと、レッスン前と後に1個ずつかな〜って…』


向井 「にこも!」


松村 「ご褒美や!」


『うん、ご褒美。 これ食べて、レッスン頑張ろ』


「はーい」




これが、私の仕事。


あ、餌付けじゃないよ?


元乃木坂46の私だから出来る、坂道グループのスタッフ。


可愛い可愛い妹達の為に。


このお話は、そんなスタッフと坂道を駆け上がり続ける彼女達との物語。






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