THE WORLD
□THE WORLD
1ページ/6ページ
UZA魔術高等学校 屋上。
渡辺 「ふぁ〜……」
柏木 「眠い?」
渡辺 「んー、ちょっとだけ?」
柏木 「ふふ。お昼寝しちゃえば?」
渡辺 「じゃあ膝かして〜」
柏木 「はいはいw」
柏木の膝に頭を乗せる渡辺。
渡辺 「伊織達がカルヴァリー大陸に行ってもう3ヶ月以上経つんだっけ」
柏木 「うん、そうだね」
渡辺 「なんで私達は連れて行ってくれなかったんだろ…少しでも強くなった方が良いのに……」
柏木 「カルヴァリー大陸の場所は、どんなに速くても半日は掛かる。もし全員でカルヴァリー大陸に行ったら、ZEUTHが侵攻して来た時に対処のしようが無いもん」
渡辺 「それは分かるけど……」
柏木 「伊織達が来るまで、絶対に食い止めなきゃね」
渡辺 「うんっ。なんなら、伊織達が帰って来た時には終わらせてれば良いんだよっ」
柏木 「ふふ…それが出来たら1番良いねw」
そんな事を話す2人。
しかし、晴れ渡っていた空が急に雲に覆われ暗くなっていく。
柏木 「わー、一雨来るかな…?」
渡辺 「………これ、雲じゃない…」
渡辺は立ち上がり、屋上の端まで走る。
柏木 「え…?」
渡辺 「これ、RIVERに行った時に出てた物と同じだ!」
柏木 「じゃあ…」
渡辺 「うん、ZEUTHだ!」
柏木 「カルディナ・ヴォイス!」
柏木は自身に魔法をかける。
柏木 「緊急伝令!ZEUTHが出したと思われる雲の様な物体が空中に出現!ZEUTHが侵攻して来た可能性あり!」
渡辺 「ゆきりん!」
渡辺が名前を呼ぶと、柏木は渡辺に近寄り肩に触れる。
そして瞬時に特別対策室へと飛んだ。
UZA魔術高等学校 特別対策室
柏木と渡辺がそこに現れると、柏木の伝令を聞いた戦伐とそのパートナーはすでに現れていた。
大島 「ゆきりん!本当にZEUTHか!?」
柏木 「その可能性が高い」
渡辺 「あの雲みたいなやつ…前にRIVERで見た!」
前田 「じゃあ…ZEUTHだろうね」
篠田 「みんな!遅れてごめん!」
その言葉と同時に、篠田 中西 山田の3名が対策室に現れる。
中西 「確認したけど、ZEUTHだった」
山田 「RIVERにも連絡済みや」
篠田 「48部隊、ZEUTHの殲滅を命ずる!」
「はい!」
その言葉と同時に、全員が対策室から消えていった。
山田 「ほな、うちは伊織に知らせて来るわ」
中西 「うん、よろしく。私は、街のみんなを避難させる」
篠田 「私は、街に出た魔獣を狩るわ」