THE WORLD

□THE WORLD
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UZA魔術高等学校 屋上。


渡辺 「ふぁ〜……」


柏木 「眠い?」


渡辺 「んー、ちょっとだけ?」


柏木 「ふふ。お昼寝しちゃえば?」


渡辺 「じゃあ膝かして〜」


柏木 「はいはいw」


柏木の膝に頭を乗せる渡辺。


渡辺 「伊織達がカルヴァリー大陸に行ってもう3ヶ月以上経つんだっけ」


柏木 「うん、そうだね」


渡辺 「なんで私達は連れて行ってくれなかったんだろ…少しでも強くなった方が良いのに……」


柏木 「カルヴァリー大陸の場所は、どんなに速くても半日は掛かる。もし全員でカルヴァリー大陸に行ったら、ZEUTHが侵攻して来た時に対処のしようが無いもん」


渡辺 「それは分かるけど……」


柏木 「伊織達が来るまで、絶対に食い止めなきゃね」


渡辺 「うんっ。なんなら、伊織達が帰って来た時には終わらせてれば良いんだよっ」


柏木 「ふふ…それが出来たら1番良いねw」


そんな事を話す2人。


しかし、晴れ渡っていた空が急に雲に覆われ暗くなっていく。


柏木 「わー、一雨来るかな…?」


渡辺 「………これ、雲じゃない…」


渡辺は立ち上がり、屋上の端まで走る。


柏木 「え…?」


渡辺 「これ、RIVERに行った時に出てた物と同じだ!」


柏木 「じゃあ…」


渡辺 「うん、ZEUTHだ!」


柏木 「カルディナ・ヴォイス!」


柏木は自身に魔法をかける。


柏木 「緊急伝令!ZEUTHが出したと思われる雲の様な物体が空中に出現!ZEUTHが侵攻して来た可能性あり!」


渡辺 「ゆきりん!」


渡辺が名前を呼ぶと、柏木は渡辺に近寄り肩に触れる。


そして瞬時に特別対策室へと飛んだ。





UZA魔術高等学校 特別対策室


柏木と渡辺がそこに現れると、柏木の伝令を聞いた戦伐とそのパートナーはすでに現れていた。


大島 「ゆきりん!本当にZEUTHか!?」


柏木 「その可能性が高い」


渡辺 「あの雲みたいなやつ…前にRIVERで見た!」


前田 「じゃあ…ZEUTHだろうね」


篠田 「みんな!遅れてごめん!」


その言葉と同時に、篠田 中西 山田の3名が対策室に現れる。


中西 「確認したけど、ZEUTHだった」


山田 「RIVERにも連絡済みや」


篠田 「48部隊、ZEUTHの殲滅を命ずる!」


「はい!」


その言葉と同時に、全員が対策室から消えていった。


山田 「ほな、うちは伊織に知らせて来るわ」


中西 「うん、よろしく。私は、街のみんなを避難させる」


篠田 「私は、街に出た魔獣を狩るわ」
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