THE WORLD

□THE WORLD
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RIVER魔術高等学校 裏庭。


軽く3桁は超える魔獣と格闘する2人の少女が。


川栄 「クリスタル・スタンプ!!」


入山 「イノセンス・クロイツ!」


2人の魔法が、魔獣へと襲いかかる。


入山 「はぁはぁ」


川栄 「あー、キツい…」


入山 「でも、これで随分減った…!」


2人の魔法で、魔獣は半分以下まで減らされた。


しかし、ぞろぞろと新たな魔獣が出現し、今まで以上の数に。


川栄 「っ、こんなの、嘘だろうが…!」


入山 「………一旦退こう」


川栄 「え、なんで!」


入山 「このままやっても、私達の魔力が減るだけ。まだ後ろには何人かいるから、一旦校舎戻って回復してから来るの」


川栄 「で、でも…」


そんな事を話す2人の元へ、例のおバカ2人が。


ゆりあ 「やーやー、お助けマン誕生!」


久美 「参上ね」


川栄 「あ…バカ2人組!!!」


2人 「バカはお前だ!!」


川栄 「っ!?」


入山 「ど、どうして!」


ゆりあ 「いや〜、こっちに連絡があってさぁ〜」


久美 「にゃに!?って事で、飛んで来たんだよ〜」


川栄 「え、何で飛んできたの!?」


ゆりあ 「鳥!」


川栄 「鳥?」


久美 「うん!うちには鳥好きな人が居てさ〜 その人の召喚獣に連れてきてもらったんだ〜」


入山 「もしかして、他にも?」


久美 「そうだよ〜 うちの戦伐、48部隊は既に全員着いてるはず!」


入山 「っ!」


川栄 「これで、選球がこっちに偏る!!」


入山(戦況がこっちに傾く…って言いたいんだろうな)


ゆりあ 「もっちろん!私達が来たからには、百万馬力だよ!」


入山(百人力…)


久美 「とりあえず、4人でここにいる魔獣を選別しよ〜!」


入山(殲滅…なんだろうなぁ…)





RIVER魔術高等学校 禊の丘。


向田 「アクア・アシッド!」


小木曽 「ライト・クルッセン!」


古畑 「セラフ・ヴォイス!」


珠理奈 「コスモ・ノヴァ!!」


高柳 「ソル・バード!!」


5人は、背中を合わせて円を描き、5つの方向に向かって自身の最高の魔法を放つ。


あたりには、1匹の魔獣も居なくなっていた。


小木曽 「あー、疲れた!」


向田 「もー、立てない…」


古畑 「それにしても、珠理奈さんもちゅりさんも、来てくれたんですね」


珠理奈 「へへ、1番乗りだったかなぁ?」


高柳 「あー、さっき空から伊織が見えた気がするなぁ」


珠理奈 「わー、1番逃した!!」


小木曽 「げ、元気か……」


珠理奈 「まだ若いから〜♪」


小木曽 「く、怒る体力も…ない…」


古畑 「とりあえず、すぐにでも校舎の方行きたいけど…流石に無理ですね…… 向こうにも援軍が来てくれたなら、少し休んでから行っても、遅くは無いかな」


珠理奈 「うん、大丈夫だよ!」


高柳 「それに、もしかしたらまたここにも魔獣が来るかもしれませんしねぇ。その時は、私達にお
任せを〜」


向田 「うん。ありがとうございます」
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